ルパート商会の娘・セシリアは、幼い頃のお見合いで相手のヘンリーから容姿を貶され、自分に自信を持てないまま育った。それでも、大人になった彼女は王城のメイドとして働き、仕事にやりがいを見出していた。しかしある日、父親から金と地位しか見ていないヘンリーとの結婚を命じられてしまう。その時、脳裏によみがえったのは、馬車が一緒で親しくなった青年・バルドの言葉だった。――大切な仕事を諦めてまで、自分を見下す男と結婚する価値がある?答えは決まっていた。セシリアは迷いなく言い放った。「私の人生にあなたは必要ありません」