絵もセリフ回しも古いし、リアクションの表現も懐かしい昭和な作品で。でも、読み進めるうちに引き込まれていく面白さがあって、古さとかは全然気になりませんでした。
両親を亡くしてから女手1つで弟を養っている、健気な主人公の巻き込まれた異国の陰謀
劇。いきなり髪切られたり、金目当ての女呼ばわりされたりetc...初対面から印象最悪ですが。ラウールの傲慢な言動に反発しながらも、彼の壮絶な生い立ちと心の痛みを知る度に魅かれていき。女性不信に凝り固まったラウールに酷い扱いをされても、ひたむきさを失わないクレアの姿にキュンとしました。いかにもお嬢様〜って外見なのに、ビクビクしながらも強面のラウールに負けずに噛み付いていく気の強さとか、可愛くてすごく良いです
佳境に入って陰謀も明るみに出てきてクレアが生命の危機に陥ったり、展開もハラハラさせてくれるし。どんなに否定してもクレアに魅かれてしまうラウールの心情も悩ましく。ロマンスの要素も充分満足させてくれる作品でした
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