「煤まみれの姫――」。
小さい頃に母親を亡くしたアベリアは、亡き母から教わったお菓子作りが好きで、よく深夜に誰もいない厨房へ出入りしていたため、周囲から嘲笑的にそう呼ばれていた。
そんなアベリアに、争っていた隣国「セーブル王国」から婚姻の話が入る。相手は、戦争を終わらせたセーブルの英雄、新王ブレイズ14世。隣国で「敵国の姫」として疎まれ、命まで狙われてしまうアベリアだったが、ブレイズからの優しく不器用な愛情に包まれながら、次第に自分の居場所を見つけていく。
貢物として隣国へ送られた心優しい「煤まみれの姫」と、不器用だけれど一途な王子が育む、愛と成長のロマンスファンタジー。
「合本版1」にて「第1話」~「第5話」を収録。