「私は、誰であっても愛することはないのです」――生まれるはずだった双子の弟を失ったことで両親から冷たく扱われ、罪悪感を抱いて育った子爵令嬢のアストリッド。実家から遠ざけられ、修道院で貴族社会とは無縁の質素な日々を送っていた。しかしある日、実家から呼び戻され政略結婚を命じられる。相手は冷酷非情と噂される辺境伯・ギイだった。初めて対面した彼は噂とは異なり、礼儀正しく穏やかな青年だったが、それでもアストリッドの決意は揺るがない。この先愛し愛されることはないと正直に告げ、愛の誓いを拒む。するとその瞬間、ギイの表情が変わり、酷薄な微笑とともに本性を覗かせて――!?孤独と罪を抱えたふたりが、愛に向き合っていく物語。