『戦わなければ勝てない』… 作中登場するこのフレーズの意味を、何度も考えさせられるストーリー
人間が為すすべも無く、巨人にボリボリ食べられてしまうお話
と聞いてパック買いしてみましたが、冒頭から救いのない悲惨な描写は、まるで天災に命
を奪われてしまう人間を見るようで『こッ、コレはキツい』と思いました しかし、理不尽な運命への憤りから、正しく生きたいから、愛する者を守りたいから、何より生き残りたいから、人知を超えた存在へ挑み続ける人類の戦いを読み進むにつれ、ハマりました〜
1話から張り巡らされた伏線に始まり、11話で『えッ?ソレ系?!』(この頃にはグロに耐性ついてました)17話で『あー』とナルホドな展開 不屈の精神力を持つ主人公エレン、知性派アルミン、そして、我らが日本代表サムライの風格(カッコイイ)を持ちながらも、母性を漂わせるミカサ… 3人の戦いは過酷で苛烈を極めますが、1貫して流れる巨人の謎や世界の残酷さ、ソレに立ち向かう人類の勇気は感動的です 大人な私でも、80話前後の展開には非常〜〜に驚き、88話ではさらに驚きました
現在配信中の90話まで読んだあと、続きが待ちきれず新刊を読んだのですが、コレまた1話から読み返し、さりげなく張られていた伏線に『うむ〜』と唸らされるどんでん返し的な展開
11話くらいから絵柄はキレイになりますが、なにぶんキャラの表情が読み取りにくいにも関わらず、魅力的な脇キャラが多いので、主人公3人組以外に感情移入してしまうようなら(バタバタ呆気なく死亡するので…)、多感な思春期の方にはお勧めし難いコミックかも?
あくまで『ファンタジー』と捉え、巨人が暗示する存在とは?、残酷な世界の仕組みの中で、社会を成り立たせる個々の役割とは?、命の弱さと強さ、生き抜く意志の意義とは?… 難解なモチーフを突きつけるストーリーとして、理性的に読んで頂きたいと思います
もっとみる▼