完結しましたね…諫山先生お疲れ様でした!
秀逸な伏線回収の数々が天晴れで、
毎回怒涛の展開に度肝抜かれていました。
この作品に出逢えて、本当に良かったです。
私はアニメからだったのですが、
アニメから漫画を読みたいとなったのは
本作のみ。
残酷なシーンが生理的にダメな人や難解な伏線とストーリー展開に置いてけぼりになる人多発な本作ですが、間違いなく名作で、
描かれているのは『私たちの世界』です。
特にマーレ編からは、もう!もう!
もう、最高に残酷な世界です。
せつなさ、やるせなさ全ての感情が暴れ出します。
初期の頃の稚拙な作画が気になって…とよく聞くのですが、否!この勢いで進む感じが巨人の気味悪さを、この世界観を助長してるんですよと反論したい。
ぼーっと読むのも勿論マンガの楽しみ方ですが、本作はだいぶ気合いがいることは確かですww
何度も読み込み、前巻までをまた読み直し、台詞一つ一つの意味を考えてみたり、行間で先を想像したり…
計算されたコマ割りを楽しむ、という
大人の漫画の嗜みを教えてもらった気がします。
ストーリーを語ると文字数過ぎてしまうので割愛しますが、巨人の世界のようで今、正に私たちが置かれている世界線です。
それを突きつけられているのは確かです。
読み終えて、
私は凄く嬉しくなったのですが……
不穏なエレンの言動行動が導く結末を、その意図を、確信にも近い気持ちで予想していました。
いや、それしか無いと。
途中の展開など凡人の私にはさっぱり予想することも叶いませんでしたが、最後のエレンの想いはきちんと私は汲めていたのだと安堵しました。
本誌から加筆されたラストの締めかたも、
諫山先生らしく、進撃の巨人らしく、救いがあるようなないような不穏で、余韻を残すもので何だか嬉しくなりました。
大好きな台詞は沢山あるのですが、ひとつ
『何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと大事なものを捨てることができる人だ。
何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう。』by アルミン
この言葉は、人生における指針となっています。
もっとみる▼