です、この作者さんの作品は。
どちらというとエロの描写が少ないのに、でもエロい。視線、指先、口元、背中…これが何とも湿り気のあるエロさ。
1〜3話、南方戦線での一部隊隊長の竹内と部下の早川との関係、そして終戦を迎え、部隊は日本へ戻ったけど
、南の島に残ったケガを負った竹内と看病する早川、その残った理由を明かす場面、ちょっと笑いました。
そして川でのシーン、竹内の裸の背中が何とも色っぽく、それを見ての早川も何とも…
終戦後復員船で帰国し、竹内の家で一緒に暮らし始めるのですが、あの南の島が思い出されてならない竹内…。
草間先生の絵柄が昭和初期の風景にピッタリ合ってます。
4〜11話はまた別の話。
「1と2の間」は、8歳の時に夜明け前の公園で偶然見た、モロオカとセーラー服の“あの子”との行為から、女の子にも“アレ”がついているとずっと信じていた高校生の哲男。
後にその“あの子”が誰だったかわかるのですが、この変態じみた公園でのシーンがまたエロい。
「0と1の間」は哲男のバレー部仲間の鶴田(ノンケ)とみっちゃん(攻め)こと三ツ矢の話。
「1と2〜」のモロオカが哲男達のバレー部にコーチとしてやってきて、鶴田にセクハラしている(このモロオカは顔は出てこないし出演シーンも殆どないのに、イヤな感じが伝わってくる)ためみっちゃんは鶴田を守る。
みっちゃんは周囲には恐いと思われているけど、鶴田や哲男には優しい。
そんなみっちゃんの気持ちも知らず、鶴田は実業団に入った後モデルと結婚してしまう。
鶴田が幸せならいい、と徐々に距離を置くみっちゃん。
このみっちゃんが、メガネ率の高い草間作品の中でもかなりなハイレベルでいいです。ヒゲもまたステキ
でも鶴田が大ケガをし、離婚したことから2人の関係が変わってきます。
「0か1の世界」は変わってからの2人。
鶴田はある意味ワルですね、ホント始末が悪い。
きっと、今後もみっちゃんを振り回すことでしょう。
12話は別話。
茶道の先生(受け)と、お手伝いに来ている高校生(攻め)の話。
草間作品の男性は、小さい子以外はしっかり男性です。
私は作者さんの描く30代くらいからの男性の体がとても好きで、何とも生々しい色気を感じるんですね。
草間作品にしてはエロのシーンが出てくる率が高い所もまた良いです
いや〜好きです、草間作品。お勧めです。
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