記憶喪失モノなのだけれど、珍しいのは記憶は2度失われているという事だ。それが故にヒロインクレアの苦しみは二重になり、扉の向こうにも扉があった。そのことが、彼女の実生活に影響を与えて離別。その後に続く記憶の喪失は、ようやく彼女に光を見せようと
する筋書き。何よりも救いなのはヒーローマットの一途な愛情と度量の大きさだ。彼自身それを、当たり前にあった温かく助け合う家族の存在と認め、それを経験していない彼女に寄り添おうと世話を焼きすぎな部分も否めませんが、素敵です。ただ、作画で彼の全身画がバランス悪くてウットリできなくて残念なところ多し。けれど、全体を通して妻をお姫様の如く扱う彼に見ている方が照れます。頑なな彼女を作り上げた原因を掴み彼女を助けるマットは出来すぎなストーリではあっても一件落着に胸をなでおろしました。
もっとみる▼