髪白抜きキャラがいるのが気になりますが、こちらは読んでいるうちに慣れました。
「総司」を「そうし」と読んでたり、御稜衛士になってから油小路までの藤堂さんを描いた「浅黄色の鎮魂歌」に不自然な点があったり。
あまり調べずに、創作物の影響だけ
で描いてしまったんでしょうか?
でも、試衛館組の絆が好きな人なら、ありえないと思いつつも、こんなことがあったらいいよね。と、心のどこかで思っていた理想が描かれていているのではないでしょうか。
油小路の展開に納得いかない箇所もありましたが、それでも目頭が熱くなってしまいました。
「浅黄色〜」への繋がりを感じる「本物になりたかった瞳」は、伊東さんの間者として入隊したけれど、新選組を好きになっていく気持ちとの間で葛藤する加勢宗一郎が主人公です。
こちらも泣けました。
彼の目から見た沖田さんの描写も多く、その沖田さんがかっこいいです
「耆っちゃん登場」は勘定方の河合さんが入隊仕立ての頃のお話で、真面目で一生懸命なとこがかわいいです
他の作品では気が弱そうなところだけ強調されることが多いので、新鮮で好印象でした。
「あまいろ奇談」は新選組は出てくるけれど、新選組のお話として期待すると、ちょっと物足りない感じがしてしまいました
狐がかわいいし、いいお話ではあるので、切り離して読んだ方がいいと思います。
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