AIの時代に添うストーリーで契約結婚変化球もの。
秋元先生の描く男性の正面顔はやはり、いい。少しはにかむ表情が好き。
しかし、横顔が時々間延びした様に見えて残念なことがある。
女性はかなり可愛らしい。
嫁の座に収まる為にここまで
やってしまうことを、ヒロインの心情を理解してるからオッケーで、もしこれがヒロインの立場が秘書以外であったなら、秘書が恋敵であったなら、外側から見て、その地位悪用はやはり咎められるのだろうか。
ジェフと、彼の妻の、その二人の死がないとマイキー親権問題は現れず、この話は成立しない。しかも、彼らは結婚して幸せだったかもしれないが、それでも、社長の愛情物語の捨てゴマみたいに思えなくもない。人の不幸の上に成り立つ幸せ、みたいで手放しのハピエンに受け取れなかった。
もっとも、ストーリー中「悪魔」を強調、彼の名がルシウスだし、姓のデヴリンも、デビルに因んでいるようだし、彼の会社名がディアブロ。そういう居直り設定ではある。
その上、ヒロインの功績で真の親子が浮かび上がり、マイキーの幸せはより強力なものになった。
意外性のある点が魅力のストーリーではあるが、彼の遠回りの愛情の自覚までやれやれというところもある。
コンピュータじゃ人の心のなかまで図れない、ここの漢字は、図る、ではなく、測る、計る、量る、辺りを使うと思う。109頁のセリフには違和感。
HQに山ほどある誤字誤植の類だろう。
前に使われたコマの再利用で吹き出しが邪魔している所は見にくい。HQで見るのは珍しい。少女漫画(少年・男性物はほぼ読まない)ではよく目にする。これは孫コピー状態となってしまって不鮮明なものが多く、何が描いてあるシーンだったかを明確に思い出せるシーンにはならないことが多い。ズバリ二次利用で使われる親切さよりも、無理やりな当て嵌めが多くて残念さが勝る。そして、吹き出しが大きすぎ目障りだという難点がより大きいので、私は歓迎出来ない。
追記:
何度目かの読み直しをして。大負けで4から5にノッチアップすることにした。
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