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小惑星探査機「はやぶさ」の旅程を、宇宙人二人組が解説しながら見守る、科学漫画。イオンエンジンとか、文系人間には難しかったですが、この著者以上に分かりやすく正確に描ける作家は居ないと思うので、興味のある方は是非。
ひたすら
技術者のすごさに感心します。作中に技術者や運用の様子は描かれませんが、ギリギリのラインでの選択と念には念を入れた機体の開発が、小惑星イトカワのサンプルを地球にもたらしたんだなぁ、と。いや本当に、よく成功したものだと……。「こんなこともあろうかと!」がネタではなく実際に運用されていたのに燃えずにはいられない。
擬人化されていなくても、はやぶさに感情移入してウルウルしちゃいました。がんばったね、ありがとう、忘れないよ……!
そして、はやぶさの後の小惑星探査技術についても軽く触れられており、宇宙開発はいつでもわくわくさせられるな、と未来が楽しみになります。
作中では、一時期世間を賑わした「はやぶさ」の「は」の字も出てきません。著者的には流行に乗ったと思われるのが嫌だったようですが、乗っかれるものには乗っかっとけば良いのに!中身を読めば、ただの流行りものじゃないガッチリした作品だって判るんだから、それよりもこの「はやぶさ」漫画をたくさんの人に届ける方が良いのに!特に、このレーベルだと子供に届きにくいからもったいない……!
『まんがサイエンス』番外編として、科学好きのお子さんにも是非是非!
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