ネタバレ・感想あり小惑星に挑むのレビュー

(4.0) 3件
(5)
1件
(4)
1件
(3)
1件
(2)
0件
(1)
0件
まんがサイエンス番外編『はやぶさの帰還』
2022年8月25日
122ページ。
小惑星探査機「はやぶさ」の旅程を、宇宙人二人組が解説しながら見守る、科学漫画。イオンエンジンとか、文系人間には難しかったですが、この著者以上に分かりやすく正確に描ける作家は居ないと思うので、興味のある方は是非。
ひたすら技術者のすごさに感心します。作中に技術者や運用の様子は描かれませんが、ギリギリのラインでの選択と念には念を入れた機体の開発が、小惑星イトカワのサンプルを地球にもたらしたんだなぁ、と。いや本当に、よく成功したものだと……。「こんなこともあろうかと!」がネタではなく実際に運用されていたのに燃えずにはいられない。
擬人化されていなくても、はやぶさに感情移入してウルウルしちゃいました。がんばったね、ありがとう、忘れないよ……!
そして、はやぶさの後の小惑星探査技術についても軽く触れられており、宇宙開発はいつでもわくわくさせられるな、と未来が楽しみになります。

作中では、一時期世間を賑わした「はやぶさ」の「は」の字も出てきません。著者的には流行に乗ったと思われるのが嫌だったようですが、乗っかれるものには乗っかっとけば良いのに!中身を読めば、ただの流行りものじゃないガッチリした作品だって判るんだから、それよりもこの「はやぶさ」漫画をたくさんの人に届ける方が良いのに!特に、このレーベルだと子供に届きにくいからもったいない……!
『まんがサイエンス』番外編として、科学好きのお子さんにも是非是非!
レベル高い
2023年8月19日
ページ数は短いけれど、コンパクトに分かりやすいように描写してあり、レベルの高い内容になっていました。
いいね
0件
使命を果たすまでの紆余曲折に改めて驚く
2023年9月14日
2022年12月シーモア(島)でお勧めされていて、展示物を見に行った身としてはもともと興味津々だったが、購入に至らなかった。その後、セール?の情報を夏に得て、宇宙にロマンを感じたとあって、今しかないと購入に踏み切った。
諦めないことの大切さを、宇宙空間という巨大なスケールで実感させられる。漫画の宇宙物も、未知の生物登場要素さえ出してこなければ、元々関心領域。しかしこれはSF漫画などではないのだ。
しかも、回収で話題になったあの時期よりも遙か以前から、つまりトラブル続きの初期のうちから、同時並行的に取材していた作者のプライドを感じるものとなっている。

但し、正直、示すものが何を指したのか、表す言葉のこなれ具合無しにそのままの投入という点には、私には消化しにくいものがあった。
特に、笑い?、解説キャラのこだわり?が、親近感を持つ様子としては判らぬでもないが、共感を得るように持って行くには、もう少しそういう引き込み方を誘導して欲しかった。
いいね
0件
レビューをシェアしよう!
作家名: あさりよしとお
ジャンル: 青年マンガ SF
出版社: 白泉社
雑誌: 楽園