最初は高評価に惹かれて購入しました。お話しは2人が幼稚園の頃から始まります。でも、ただの幼馴染ものではありませんでした。生活環境が180度違いお互いに孤独な魂を持つ2人が、たまたま近所の道で出会い、龍が円の可愛さに惹かれるところから始まりま
す。そんな中でオレンジを拾うことから2人の関係が進展していきますが円はなかなか心を開いてくれません。龍も踏み込めずにお話しは進んでいきます。そんな時、病弱だった父親が叔父により入院してしまいます。不仲な叔父と暮らしたくない円はついに家出して龍の所に行きます。夏中2人はついに心も結ばれたかに思われましたが突然、円が龍の所から出て行ってしまいます。この場面が一番切なくて、泣けました。これで2人は終わってしまうのか?しかし、龍の家も経済的に傾いていき、大学を出て働きだします。職場が近いということで想い出の町に戻ってきます。そこでまたまたオレンジを拾う縁で再会します。何故突然出て行ってしまったのかが分かります。それがまた切なくて涙してしまいます。あんなに不仲だった叔父さんとの事も分かります。とにかくひと言では言えない感動の巨編です!藤たまきさん凄いです!他の作品も是非読みたいと思います!
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