日露戦争の英雄『不死身の杉元』と異名を取る主人公が、旧き佳き日本男児を絵にかいたようなダイナミックさで、たいへん魅力的です
アイヌの少女アシリパさんは『大地の子供』そのまま純粋な象徴で、たいへん逞しく、血なまぐさい金塊探しにアイヌ文化の
自然の知恵を織り交ぜながら、ストーリーを盛り上げてます
お宝探しは、主人公チームVS日本陸軍VS新撰組の生き残りで、三つ巴。。。面白くないハズが無い
歴女のアイドルあの方がマタ野望ギラギラな枯れてないヤンチャ老人で、カッコ良すぎッッ
そしてヒグマこわい
よく練られたストーリー展開もさることながら、私はアイヌ文化の死生観に、深く感銘を受けました
生命を頂き、感謝して食し、命を繋いで、また自然に還る。。。地に根差した生き方の、なんと尊く、なんと合理的なことか
生きるコトは他の生命を食べるコト。命を頂く以上、無駄や廃棄など言語道断であり、その生命の連鎖が世界を創り自然の中で循環してゆく。。。現代人が忘れかけた『生きる』というシンプルな概念を、解りやすく丁寧に描きつつ、骨太なエンターテイメントに仕上げた冒険活劇コミック
完結を待たずして、既に名作の予感です
食事のたびに、全ての生命に感謝をこめて、これから『ヒンナ』と呟いてしまいそう
。。。完結して追記。
最終巻、インタビューで作者様がコメントなさってた通り、もう、ファンの皆様納得大満足な、
本当にゴージャスな巻でした
元々作画からコマ割り、背景全てに迫力があり、スピードも臨場感もある作者様ですが、魅力的なキャラたち、それぞれのラストが素晴らし過ぎて、感動です
土方、トニ、牛山、尾形(全員推し)、みんな凄いのですが、特に二階堂のラストは、コレ以上ないくらいの、comic史上に残る素晴らしさ
名言、名Scene連続の骨太なドラマであり、人間讃歌、ぜひ、ご照覧あれです
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