大好きだった「SUPER NATURAL」に出てきたお友達のアサト(杉本)が主人公。
小学校の同級生、妹尾が同じアパートの住人であることがわかり、そこから2人の交流が始まります。
日常の中で多かれ少なかれ誰しも経験しているような葛藤を丁
寧に表現される作者様。ほんわかした2人の雰囲気と軽快な関西弁のやり取りが心地いいんですが、2人とも現状や過去の事で抱えているものがあります。
妹尾が懐くわりに本心が掴みにくいのは、過去の傷が原因。誰か一人が悪いわけではないとしても、この過去が結構しんどいのです。妹尾があまり杉本に踏み込まないのは、怖いからなんだなと思うとまた切なくて。
女性漫画ジャンルの「モアザンワーズ」という作品で妹尾の過去・高校時代のお話が読めます。
私には受け入れ難い内容だと思われるので、この作品は読んでいません。しんどい痛みは引きずってしまうので(>_<)作中で経緯は妹尾の口から語られますので、未読でも問題ありませんが、より深く作品を知りたい方はのぞいてみてください。
そんな妹尾が精一杯過去と向き合う所や(私も頭を撫でてあげたくなった泣)、妹尾を支える事で杉本がしこりのように蟠っている祖父に対する感情に変化が出てくる様子が読んでいてじんときます。
お互いが、お互いの感情に作用して、少しづつ前を向けるようになってくる様子が見られて嬉しい!
この巻ではまだそこまで恋愛色は強くないけど、杉本の素直な言葉がとても良かったです。続巻に続きます
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