すごくいいお話で、気付いたら自然と涙がこぼれていました。
原作で出てくる、過去の扉からやってきた娘である蘭世と出会うエピソードも上手く折混ぜられていて、モーリの愛や幸せをひしひしと感じることができて心がほっこり温まりました。
シーラとの
出会いから、駆け落ちするに至ったエピソードも全て読むことができてファンなら大満足できる1巻だと思います。
シーラが元々獣っぽい見た目だったのにはびっくりしたし、結局人間と狼の姿を使い分けられるようになった明確な理由は明かされませんでしたが、そこはおとぎ話らしく「モーリの真実の愛がシーラを元の姿に戻した」と思って良いかなと思いました。
この作品に至っては、ご都合主義とかじゃなくて、本当に純粋に愛の力を信じることができます。
古きよき時代の名作を読んでいるような心地にしてくれるからでしょうか。
シーラのおばあさまも唯一シーラを可愛がってくれた本当に素敵なおばあさまだったんだなと改めて感動したし、モーリの遊び人なおじいさまも普段ふざけてる印象なのに、モーリのことを思ってくれる心優しい部分もあるって素敵だなと思いました。
そしてこのエピソードからの、原作での祖父母大活躍(?)に繋がっているのだなという原点が見れて、より深くときめきトゥナイトの世界を知ることが出来て楽しめました。
現代のモーリとシーラはケンカばかりの印象も強いですが、結局は今でもラブラブで夫婦関係も親子関係も本当に理想的な江藤一家だなと微笑ましい気持ちにさせてくれます。
ときめきトゥナイトが少しでも好きだった方には是非読んで欲しいし、原作を読んだことが無い!って方にも、この作品を読んで「良い話!原作も読んでみようかな…」という気持ちになるキッカケとしてお手に取ってほしい、と思う作品でした。
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