MW(ムウ) 1巻(手塚治虫 )の注意事項

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本作品は巻で配信されている「MW 手塚治虫文庫全集」と内容が重複しておりますのでご注意ください。

 

漫画(まんが)・電子書籍のコミックシーモアTOP少年・青年マンガ青年マンガ手塚プロダクションMW(ムウ)MW(ムウ) 1巻
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作品内容

連続誘拐と殺人を繰り返す悪魔のような男・結城美智夫と、彼を愛しながらもその残虐行為を苦悩する神父・賀来巌。結城は自分の勤める銀行の支店長の娘・美穂を誘惑して殺し、遺体の始末を賀来に手伝わせる。殺人の事実を隠して社会を欺き、徐々に出世してゆく結城だが…

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作品ラインナップ  全3巻完結

  • MW(ムウ) 1巻

    300pt/330円(税込)

    連続誘拐と殺人を繰り返す悪魔のような男・結城美智夫と、彼を愛しながらもその残虐行為を苦悩する神父・賀来巌。結城は自分の勤める銀行の支店長の娘・美穂を誘惑して殺し、遺体の始末を賀来に手伝わせる。殺人の事実を隠して社会を欺き、徐々に出世してゆく結城だが…
  • MW(ムウ) 2巻

    300pt/330円(税込)

    15年前の沖ノ真船島の事件の関係者を次々と毒牙にかけていく結城。一方事件の真相をつかんだ検事・目黒は賀来を重要参考人として尋問するが……
  • MW(ムウ) 3巻

    300pt/330円(税込)

    中田英角の娘とついに結婚した結城。栄光の陰で次々と殺人計画を進める結城は、ついに毒ガス兵器「MW」に肉薄する……!

レビュー

MW(ムウ)のレビュー

平均評価: 4.6 26件のレビューをみる

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高評価レビュー

欲望の果ての破滅
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 手塚先生こんな作品も描かれていたのか!
カラー版も同じ値段で買えるが、コミックスの雰囲気が味わいたくてこちらを購入。

とある島で起きた惨事、そこで生き残った2人の少年はいつしか神父と、妖艶な男性となっていた。
彼らの身近に起きる怪奇な事件から始まり、行方不明になった化学兵器、政府の隠蔽、在日米軍問題まで繋がる社会派作品。
性的マイノリティに対する描写もあり、当時として相当な意欲作ではないかと思う。

神父になり美知夫を悪の道から救うことを贖罪として生きる賀来、賀来が神父を辞めることへ異常な執着を見せる美知夫。
美知夫は手段として己の体も誰彼構わず使うので、正直胸くそ悪い気持ちになる部分もあったが、彼をそうさせてしまったのも、かつての賀来なのか。
残虐な犯行の数々には目を背けたくなるが、一方の存在が他方を生かしている不安定な愛の関係に目が離せなかった。
ラストは「してやった」感が強いが、バランスが崩れ今後どうなってしまうんだろう、と心配になってしまう自分がいる。

ところで、1巻では思いがけずビアズリーの「サロメ」のオマージュが登場する。
ビアズリー好きなので、まさか手塚先生のサロメが見られるとは。
突然のサロメに驚きつつも喜んでいたが、彼が挿絵をしたオスカー・ワイルドのサロメは、同性愛や倒錯的と知られていたとも聞く。
先生は作品の象徴として、この引用を行ったのだろうか。
欲望の果ての破滅が切り離せないこの物語には、読後はあのサロメが良く似合っていたと感じた。

使われなくなった兵器が戦後も人を悪魔に変えてしまうという皮肉さや、救われて欲しいと願う人が救われない理不尽。
何とも虚しくなるその容赦の無さも、この作品の魅力だと思う。
いいね
12件
2026年1月4日
✨傑作です❗❗
?この作品に出会ったとき高校生でしたが、幼いころアトムで純粋に涙した私には、もー、青天の霹靂な手塚作品でした❗ ビアズレーの版画を効果的に使用したSEXYな演出とか、骨太でスリリングなストーリー展開とか、マンガの枠を超えてます✋✨ベトナム戦争時に開発された毒ガスMWが、偶然出会った2人の運命を対極へ引き裂き、引き寄せてゆく。男色、殺人、獣姦・・・・と、背徳的な罪の限りを尽くす美貌のオトコ結城✨ 彼の魂を救うためとか言いつつ、複雑な愛憎ゆえに離れられない神父、賀来✨ 悪魔的な結城と、非常に人間臭い(偽善的で誘惑に弱い)賀来、この2人の濃厚なドラマに政治や金が絡み、まるでよーく練られた脚本のフィルム・ノワールを1本観たような気にさせられます✨ 結城役に玉木宏さん& 賀来役に山田孝之さん✨で2009秋に映画公開とのコトですが、男色バリバリ?なシーンはどーするのかしら? 玉木の結城役じゃ色気と凄みに欠ける?気がするし、山田君の賀来役カワイすぎ?ではナイかしら? 人間の業と善悪を鋭く突き詰め、世に問いかけた異色の手塚作品、日本映画界がドコまで思いきった演出するか、見モノですね? ハリウッドでリメイクあるなら、結城にキアヌ✨賀来にコリン・ファレルってトコでしょうけど、どんな俳優が演じても、結城の涙の切なさ?は出せない気がします? ラス近く、悪の権化が1瞬ダケ流した涙が、この作品中、唯1の純粋な『愛』ではないでしょうか? ?原作は間違いなく、時代を超えて名作中の名作、いえ、傑作です?
いいね
44件
2009年6月29日
イチオシ度MAX
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 手塚先生…同性愛、人間のドロドロ書けたんだ。というのが正直な感想です
手塚先生のキャラクターって嘘がない程度に真っ直ぐで明るいキャラクターが多くて、万人受けするストーリーとキャラクターを描く漫画家さんだと
この作品を拝見するまで思い込んでましたが…

改めて天才と言われる由縁を
目の当たりにした心地です

絵柄からも、解るほどに匂い立つ結城の色気と
賀来の弱いという意味での人間臭さ
純粋に恋愛という意味ではなかったかもしれない…形は違っても、お互い相思相愛だったんだなと
賀来の最期の選択と結城の涙が
それを証明してるようでなりません
非常に悲しい形ではありますが…
ストーリーとしては、決して荒唐無稽でもなく、現実として有り得る話だと思います。
国民を欺くために
国家単位で国民に対して隠蔽工作をはかる事は、過去に遡れば…太平洋戦争真っ只中の旧日本軍の情報操作しかり
前例はあります。
何が正しくて、何が間違いか
間違いを犯しても、裁かれるのは
隠蔽出来る立場にあるか
ないかだけの違いなのか?

青春時代が太平洋戦争真っ只中だった、生き証人…手塚治虫だから
描けた傑作だと思います。

イチオシが最高5しかないなんて…
素晴らし過ぎて、評価つけること自体
恐れ多いです

パック買いしても後悔はしないです。素晴らしい作品に巡り合わせてくれた
シーモアさんに感謝します
いいね
14件
2009年8月7日
手塚治虫の社会派BL
漫画の神様、手塚治虫先生がBLをお描きになるとこんなスケールの大きな作品になるのですね。
米軍の開発した毒ガス兵器による事故、それを隠蔽した当時の政権。それに巻き込まれた人生を狂わされた男達のお話。文句無く面白いです!
社会派BLとでもいいましょうか。
手塚治虫先生は人間の犯す様々な罪や悪についてこの作品でお描きになりたかったのでしょうが、
作品が描かれた70年代はまだ同性愛もカトリック、キリストの教えでは罪であるという風潮が強い時代でありました。
そこで主人公の罪深さをより深くするための演出だったのかもしれません。
さすがです。
さすが手塚先生。
また主人公のお相手はなんと神父様。なんても背徳的な関係です。しかも主人公は10歳の時に出逢ってる。
ん、ショタ?ショタ要素もあるなんて!
聞いてないよ~!
って位、興奮してしまいました。
先月久しぶりに手塚治虫先生のドキュメンタリー番組を観たばかりでしたので、
偶然、こんな素晴らしい作品を見つけられてとても嬉しいです。
最後の仕掛けも又素晴らしく、ずっと余韻に浸りたい、そんな作品でした。
いいね
9件
2025年10月22日
破滅の道一直線
同性愛、愛憎、猟奇殺人、狂気、共依存、悪。MWと言われる毒ガスによって破滅していく物語。MWのせいで脳が変貌した結城は、今だとサイコパスのシリアルキラー?
話はいきなり誘拐殺人からスタート。子供の死んだ顔がインパクト大。待ったなしの容赦なし。賀来は罪を重ねる結城に対して、愛し憎み迷い苦しみながらも、同時に止められず抗えず一蓮托生状態。おまけに最後……。
連載は1976年頃ですが、毒ガス事件や大量殺戮等、今でもいけそうな内容。国会の答弁は昔も今も全く変わらないと実感。しかし天才的な変装、大量殺戮しているのに上手く行き過ぎ等、少々ご都合的で展開が早すぎる印象もあり。
澄子も何故結城を好きに……悪の魅力?全体的に女性の扱いは微妙。さらに主要キャラかと思った松前刑事、記者の青畑などあっさりフェードアウト。終盤、目黒検事がしつこく追い詰め、結城の敗北かと思いきや最後の最後でいいオチ!!
独りになった結城はこれからどうするのか。被害者であり加害者でもある結城が人類滅亡を願うのは、本当は自分が生きることに執着しているから?
いいね
1件
2019年8月17日

最新のレビュー

手塚治虫が描く社会派漫画
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ YouTubeの手塚プロ公式の動画を見て、続きが気になって購入。
結城も賀来もどう動くのかわからずハラハラしました。社会派BLも描ける手塚治虫すげぇ……いやBLかなこれ……とにかく男性性の耽美に振り切れた作品だと思います。
個人的には結城が魅力的でした。
超美形で目的のためには悪逆非道な行いも自分の体を使っての誘惑も平然とする、MWを盗む目的もわかりやすいThe美しい悪役です。
でもずっと賀来への気持ちがわからなくて「結城は賀来をどう思ってるの?」という謎を追うつもりで読んでいました。
賀来が気になっている女性に手を出し、自分という殺人犯を匿わせ、性的な関係を続け、でも賀来を追い詰めるためにスキャンダルを作り上げようとすらする。賀来の人生を滅茶苦茶にしようとするその行動が愛なのか単なる執着なのか、それとも性的グルーミングや自分の人生や脳をダメにしたきっかけに対する復讐なのか。ずっとわかりませんでした。
クライマックス、飛び降りる賀来に「やめろ死ぬぞ!」と止めたのも賀来の死に涙を流したのも、あんな計画を立てていたのに賀来には死んでほしくなかったし賀来の死は想像していなかったのか……と結城の賀来への気持ちわかって、なんというか妙に読後感は良いです。
最悪な始まりだったけど、愛していた。ただ愛し方が間違っていたし、賀来が気持ちに整理を付けるまで待つことも、気持ちに寄り添うことも、今更止まることもできない人が結城なので。結局この終わりしかありえないんだろうなぁと納得できました。
最後、殉教者は善なる行いのために死にゆくけど、悪は生き残るのも象徴的ではありますが、結城は長く生きられない体を持っているので。どうなるんだろう……MWを公にして満足なのか。できれば一生賀来のこと引きずってほしいと結局、結城のことをずっと考えています。
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0件
2026年9月20日