mosimさんがつけた評価
王立魔術研究所の天才魔術師ディキと一般研究員アロアとの両片思いの物語。どちらも意地っ張りで素直に自分...(続きを見る)
王立魔術研究所の天才魔術師ディキと一般研究員アロアとの両片思いの物語。どちらも意地っ張りで素直に自分の気持ちを認めないから、ケンカばかりの日常です。ところがある日持ち込まれた遺跡の彫像の呪いのせいで、身体を重ねる関係に。お互い気持ちを認め合った訳ではないので一見割り切った関係の様になります。それに呪いの影響は魔力のないアロアに強く、発動すると欲情してしまう厄介さ、発散させる為、人目を忍んでディキと致すしかない。ディキは自身も欲情しているのを棚に上げ、アロアに恩着せがましい言い草「仕方ねぇな。」「ボランティアだ。」とか言いながら、にっこり笑顔で結構な前のめりなのでした。
もともと想いがあるので、次第に気持ちが通うようになって行きますが、呪いのせいでアロアの発情が頻繁で、致してしまうのも頻繁。可愛い絵柄とは相反して第1話からそうなります。ディキはクールビューティーで長いまつ毛も色っぽい。口は悪いものの、本当は好きな相手と思い掛けず繋がれて幸運、アロアを気持ち良くさせたいと頑張るのも可愛い。アロアも呪いのせいと思える為か、快楽に素直で「いっぱい気持ちよくして。」「もっとおく。」とか大胆発言を重ね…ディキを喜ばせます。女性側がハッキリとねだるのは案外少ない気がして新鮮な魅力でした。
web小説も読みましたが、話しが進むにつれ、スケールが大きくなっていき、ふたりの関係も収まるところに収まります。アロアはしっかり者で性格的にもバランスがとれており、ディキ以外の男性とも上手くやっていけそうですが、ディキの方はひねくれているし、気難しいので、アロア以外に相手を見つけるのは難しそう。彼にとって遺跡の彫像は呪いではなくて、幸運の加護なのでした。
次第に枕を共にすることが日常になってくるのも、親密さが深まる過程を見るようで、ほのぼのしました。(閉じる)
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