ふうさんがつけた評価
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くれは先生の生み出して下さるカップルは愛おしいベストカップル達ばかり。今回も、そう。ゲイにとっては、まだまだ疲弊する世の中に生きる会社員の朝陽は学生時代に手酷い仕打ちを受けてトラウマになり、増々恋愛が遠のく現状。それでも、心遣いの出来る性格ゆえ、女性社員に慕われています。そんな中、社内一のモテ男の凜星に擬似恋人になろうと。凜星にとっては、いわば虫除け。それでも密かに想いを抱いていた彼の提案に飛びつき大喜び。そりゃあそうだ、狂喜乱舞状態でしょうよ!時折、幼児顔になるシーンでは壁役の私でさえ、ガバっと押し倒したくなります。そんな朝陽ですもの、凜星が好きになるのは、アッという間でしたね〜。凜星自身、心の痛みを知っているからこそ、朝陽の優しい心に、彼も又、救われました。くれは先生作品の登場人物って完璧美形よりは、現実に居そうなリーマン。だからこそ身近に感じられ、それぞれがそれなりの傷を背負っているのが、より人間性の深みを増して好きです。ただ、いつも優しくて真面目に生きている子ばかりが傷ついたり、意地悪されてしまうのが辛い。二人も加賀マスターのお店でワチャワチャしてくれたなら良いな。くれは国民で、自称加賀組の私は、マスターのバー内では壁ではなく、気にも留められない常連としての図を夢想して楽しんでます。(閉じる)
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