ひかるんさんがつけた評価
賢治先生(私はいつもそう呼んでいます)の食生活についてのお話ではなく、賢治先生がお気に入りだったり大...(続きを見る)
賢治先生(私はいつもそう呼んでいます)の食生活についてのお話ではなく、賢治先生がお気に入りだったり大切な出会いとなったりした食べ物を一つ一つのエピソードの主役(または脇役)として扱いながら、賢治先生の人生を巡っていくという本当に素敵なアイディアに溢れた素晴らしい作品だと思います。賢治先生の人柄や作品が一層身近に感じられて、思わず笑ってしまったり、胸を締めつけられて涙が溢れてきたりしました。賢治先生とその作品には常に光と闇が同居しています。それは未完となった名作のタイトルにも使われた「銀河」のごとく、無限に広がる暗黒の中で光り輝く恒星のようでもあります。この作品は賢治先生が花巻農学校を辞められるまでのエピソードを紹介しているので、希望と情熱に満ちた力強い賢治先生(かなり天然で自由でブッ飛んでます!)が中心となっています。太陽のような賢治先生を知ることのできる名作であると私は思います。(閉じる)
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