はじめさんがつけた評価
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この漫画は、主人公以外のドラマも描かれていて、それがまた魅力的なのがとてもいいです。
コミックを購入したのは高校生ぐらいの頃でしょうか。
家族全員で読んだのを覚えています。
人生折り返し地点を過ぎた私の考えからしたら、何か特別なことを突き詰めてできる人っていうのはやはり飢えていないとできないんだと思います。
そういう意味で巴は格闘をし続けることは無理だったのかなと思いました。
草加部のようにそれでしか満たされないと考えている人には本当に『なによそれ…』ってなるんでしょうね。
でも巴が無理して格闘を続けるのはやはり違うと思うし、きっぱりと辞めることができるのが巴なのだなと思いました。
サイドストーリーでは、蒼竜が最後にやっと愛を見つけることができて本当に良かったと思いました。
もっと道を踏み外してもおかしくないのに、そうならなかったのは環境が良かったからでしょうか。
アフリカの土に還るとまで決意したことには驚きました。
どうか紛争に巻き込まれることがなく、ティンと二人で暮らしていってほしいです。
銀ちゃんの今後が見てみたいです。
周りの人の愛情があってもやはり親がいないという状況は心に負担がかかるんでしょうね。
でも生きててよかったと思えたことで、その後の人生は前向きになれると思います。
また蓮に会うことによって母親の愛情も伝えてもらえるし、蓮はおじいちゃんとして銀ちゃんに愛情をもって接してくれるでしょうから。
エリアスが好きでした。
巴の愛を得られなくて、エリアスにとって愛の象徴の花が舞ったところにテーオが来て一緒に行くと言ってくれたシーンは、これもまた愛なんだろうなと昔もそう思いましたし、今はエリアスの表情を見てなおさらそう強く感じます。
テーオなら心身ともにエリアスを支えてくれると思います。
幸せになってほしいです。(閉じる)
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