ふそさんがつけた評価
【このレビューはネタバレを含みます】(続きを見る)
以前「ボコ恋」拝見して最高に好きだったのでこちらも購入しました!
相変わらず心をそのまま触れているような気持ちになる、生身の作品という感じでした。
前回は初恋のお話だったので傷つきながらも愛らしさと美しさに溢れるこじれてはいても普遍的でもあるお話でしたが、今回はテーマが少し違います。
作者が自分の性や気持ちに向き合うという所は同じですが、愛や自我ではなく加害された記憶、トラウマと向き合う内容です。
結構な社会派作品でもありつつ、ひとりの人としての気持ちの表現の解像度が高く「あぁ〜めっっちゃ分かる…!」となりました。特に触られて線がぐちゃぐちゃになってるコマ。
そしてこのように被害を主張すると罵倒やからかい目的で加害したがる人が群がって来るのは私も深く実感するところで、著者の勇気は一生称えられる価値があると感じました。
先人が戦ってきたという事を描いておられましたが、ペス山さんもそのうちの一人として深く意味のある漫画を残されたなとおもいます。
バタフライエフェクトではないですが、この一冊の影響が波紋のように広がって救われる若い子は性別に関わらず今後とても多いはず。
余談ですが靴触りおじさんのリアルさにはぎゃあーーーとなりました。本当にいるんよ!こういうの!(閉じる)
>全てのレビュー(投稿:7件)