anyan6さんがつけた評価
冒頭からの再会シーンは、ジェイゴの全てにおいてのケイティへの侮辱一辺倒に 読んでいて腸が煮えてくるし...(続きを見る)
冒頭からの再会シーンは、ジェイゴの全てにおいてのケイティへの侮辱一辺倒に 読んでいて腸が煮えてくるし、それに対して噛みつき具合が生ぬるく感じてイラついた。HQの展開は 過去→現在→解消→ハピエンという動線が多い中、この物語には、解消の後にもう一つ過去が差し挟まれている。これが、物語の厚みとなっていて、懐柔された。また、年の離れた男女の恋愛に在っては、男性側は圧倒的な自信に基づいたアプローチがある中で、先に年老いていく自分の時間的余裕の無い男心が、私のハートを貫いた。人の行動は、1つの感情だけに突き動かされているのではなくて、幾つもの選択肢から1番強い衝動によってでる感情の複合体なのだから、揺るがない決意の中にもジレンマなどの揺れはある。そこをどう折り合いをつけるかその揺れ具合をドラマと呼ぶわけだから、この作品にはたっぷりとドラマがあったといえる。18歳の時とはまるで違う強い女性と変化したケイティに対照して 当時大人だったジェイゴはそれほどの変化もなくそこにあってその明暗にも面白さがある。変わらないのは気持ちだけ それが1番大事なのだけれど、その和解は親の改心が、有るか無いかでも大きく変わるのは当然だが、どちらにも安寧を用意されている事を説得されて読むのは夢物語の真髄だと思うし癒される。(閉じる)
>全てのレビュー(投稿:12件)