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青年マンガ
黒博物館 ゴーストアンドレディ(上)
2巻完結

黒博物館 ゴーストアンドレディ(上)

880pt/968円(税込)

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作品内容

ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に展示された“かち合い弾”と呼ばれる謎の銃弾。ある日、それを見せてほしいという老人が訪れたとき、黒衣の学芸員は知ることになる。超有名な「お嬢様」と、「もうひとり」が歴史的大事件の裏で繰り広げた、不思議な冒険と戦いを…! 藤田和日郎の19世紀英国伝奇アクション超待望の第2弾、ここに開幕!!

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レビュー

黒博物館 ゴーストアンドレディのレビュー

平均評価:4.7 19件のレビューをみる

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高評価レビュー

170年前の絶望の現代性と救いと
2015年初版の青年漫画のバトルアクション作品の本作。
手にしたきっかけは、劇団四季の舞台が、あまりにも良かったから。

種々の設定があるのだけれど、主軸を実在したフローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、今もあるイギリスのドルーリー・レーン王立劇場の伝説となっている幽霊、灰色の服の男(グレイ)、という異質な2人のラブロマンスと見ると、俄然面白くなってくる。

片や、一生独身で過ごしたクリミアの天使と呼ばれた聖人。だが、本作では裕福な家庭に生まれながら天啓を受け、人助けを生涯の使命と信じているのに、家族に理解されないしがらみから、自分の思うように生きることができない一人の若い女性として描かれている。絶望の中で彼女が望むのは死。しかし、キリスト教では自死は禁忌であるため、幽霊となって劇場にいるグレイに自分を殺すことを頼み込む。
対するグレイは、芝居好きの幽霊で、悲劇を見たいがためにこれを引き受けるが…。

試し読みでは分からないと思うのですが、このグレイが魅力的なんです。
後から明かされる彼の人生は、裏切りに始まり裏切りに終わり、人間不信にならざるを得ない存在。そんな彼が、唯一見た美しいものが芝居、というところで、日頃辛いことがあっても、舞台を見ている間は現実を忘れて人間の本質の美しさに心を動かされて生きてきたので感情移入して涙。
彼の生きざまを聞いてフローが、誰も独りで逝かせないと決意し、人間不信だったグレイがフローといるうちに、人間の中に美しさを見出していき、共にかけがえなない相手になっていく過程がさ…死にたがりの人間と、とっくに死んじゃって生きがいも何もなかった幽霊とが、お互いのために、生きがいを見つける姿、守るべきもののためにバトルする姿に、これまでのバトル・アクションに対する概念が変わったのです。

しかも、フローの偉業や、周囲にいる人物は史実に基づいているのが凄い。
グレイがフローが力強く成長する理由になっているという展開もお見事。

そして恋愛要素だけではなく、若い女性に対する家族や軍隊という男社会に絶望させられそうになる姿や戦争下での人間心理という現代に通じる問題も描かれていて170年前の出来事なのに古臭くない。結婚の祝い(サムシングフォー)のマザーグースの歌の伏線回収に大泣き。プロが探す作品に外れなしと実感したスタオベ作品♦史実と伝説の見事な融合、素晴らしき哉
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13件
2024年8月19日
すばらし。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 絶望した時に死をくれるヒトがいるというのは確かに安心するかもなぁ、と思う。だって絶望した時って人生終わらせたくなるものでしょう。本気で絶望した事はないので予想でしかないですが、少なくとも絶望を感じる心をその時ばかりは終わらせたくなるに違いない。宗教上、自分で自分を終わらせづらいナイチンゲールにとってこれ以上の救いはない。そして、死ぬ気になればなんでもできる底力も併せ持っていた彼女にもう怖いものなんて(救いであるグレイがいなくなること以外)ないわけで、ああ、これ絶対に面白いじゃんって思いました。なんとなくグレイにうしおととらのとらちゃんを感じてほっこりしつつ、でもとらちゃんとも違う人間らしさもしっかり持っていてニヤニヤしっぱなし。ラストは泣く準備をがっつりしてから読了させていただきました。おかげさまで涙と鼻水でぐじゅぐじゅです。皆、電車内や職場では読むんじゃないぞ。
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2件
2024年1月16日
尊敬するあの方が
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ シェークスピア、幽霊が日常的?というイギリスが舞台のお話。導入は学芸員のお話から始まりましたが、そこから劇場に住み着く男の幽霊〈灰色の服の男〉、そして有名なお嬢様〈フローレンス・ナイチンゲール)との出会いにつながっていきます。自分自身の心、生霊が直接的な戦いをしているように描かれ、迫力があります!決闘代理人でもある灰色の服の男はユーモアがあって、何だかんだ手助けをし、ナイチンゲールさんとのコンビがよいです。ナイチンゲールさんの半生も描かれており、どのような状況で看護の仕事をしてきたのかも分かり、作者さんの念入りな下調べが感じられます。
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0件
2021年10月20日
やっぱり素敵な女性ですね。
こんな捉え方があったのかと感心してしまいました。
確かに、主人公は優しいだけの性格ではなかっただろうし、時には、強く激しい一面があったのだろうなと考えさせられるお話でした。
藤田和日郎さんの漫画は、どれも本当にストーリーが素敵で大好きです。
絵は女性が少し敬遠してしまいそうな迫力がありますが、ぜひ読んでもらいたい漫画家さんです。
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1件
2018年6月8日
劇団四季からきました!!!
ミュージカルを見て、原作を読んでみようと思って買いました。うしおととらの人だ!くらいしか知らなかったんですが、ナイチンゲールの一生とファンタジーの部分がうまくパズルのようにはまっていて面白かったです!舞台版とはまた違ったせつなさ(当然ですね…)があって泣いてしまいました。絵の力づよさがすごいですね…。また大切に読み返したいです。
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0件
2024年11月21日

最新のレビュー

舞台化された傑作
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 本作、連載時に途中の初期の話をチラッと見ただけで何の話なのか全然知らず、なんか決闘してるなあ、昔のヨーロッパの決闘の話かあ、で特に興味を引かれず読まなかった、のですが。
駅の構内の巨大な広告で劇団四季のゴーストアンドレディというポスターを見かけ。劇団四季風アレンジのオペラ座の怪人?ふうん、くらいでスルー。その後、ある漫画家さんのXでこの舞台をすごく絶賛されていて、すごい思い入れをされて見に行かれたのが、藤田氏の漫画の舞台ゴーストアンドレディなのだと、やっとわかりました。
そしてたまたま読めたので、読みました。読んだ後即チケット取ろうとして数か月先まで全部完売。
誰もが知ってるナイチンゲールと、最高にかっこいいゴーストの秘密の恋の物語。
白衣の天使を漫画でファンタジーにアレンジとかこの人じゃないと思いつかない気がします。
だけど、さいっこうにドラマチックで、人間愛にあふれていて、めちゃくちゃ面白いんです。
劇も最高でしたがやはり原作あってこそ。人を救いたい信念をこんなに真っ直ぐ激しく真面目に描けるのは藤田先生しかいないなと絶賛です。
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0件
2025年3月7日

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