もう20年程前に読んでいたので描写は「昭和」に尽きますが、一般の学生からちょっと問題の生じた少年達の集まる学校生活でのたしかな青春時代といいますか。
10人中10人同じ経験があるとはとても言えない内容でも、凄く普通のことのように起こる様々
な出来事が、健全で成長途中のたくましさをもって糧になっていく、という感じで見守っていけます。
暴力や性問題も率直に取り入れられていますが、絶対の正義であったり善悪であったりを言いきるわけでなく、曖昧ながらの葛藤や自分なりの納得等、ゆるやかですが鮮やかなキャラクターの言動が魅力です。
個人的には作者の女性キャラクターは、したたかさや落ち着き・少女らしさがいつも好ましいです。
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