コツコツと一年程かけて、やっと全巻(番外編を除く20冊)集まったので一気読みしました。番外編は、違うシリーズのキャラも出てくるようなので未読です。本編は、これだけの長編にも関わらずの高評価とレビュー数ですから、やはり伊達ではありませんでした
。久々に「星5じゃ足りない。全然足りない」と思うくらい素晴らしかったです。
縦の糸(超絶魅力的なキャラ)と横の糸(奥深いストーリー展開)が織りなす極上の世界観(神々と人との共演)が、たまらなく魅力的なシリーズです。状況や心理描写の説明は、細かいのに決してくどくなくて、さりげなさを装って実は重要な役割を果たしていると思いました。
どのキャラも魅力的ですが、おそらく満場一致で陽(はる)ちゃんが、ダントツの一位でしょう。愛でるという言葉がピッタリの可愛さだし、大袈裟でなく天使かと思うような純粋さや素直さ・優しさを持っています。
元々は読み切りだった作品が、思いがけず長編に…と先生が仰っているので、大人の事情が働いたことは間違いないと思います。でもそうすると短編から長編への切り替えで、色々と齟齬が出てくるような気がしますよね。ただでさえファンタジーですし…なので「ご都合主義」に走っても仕方ないと思うんです。私は「ご都合主義ウェルカム」派ですが、気にしないだけで気づきはします。そんな私から見て、「ご都合主義」があったとしても巧みな構成で全く違和感はなかったです。
初作家さんでしたが、相性は最高でした。伏線があることは分かっても先が全然予想できなくて、毎回(毎巻)思いもしない方向に転がっていくのが楽しくてしかたなかったです。面白いし先が気になるしで、普段は1日1冊ペースなのに1日に2冊読んでしまう程でした。
これだけの長編ですが、大きな伏線が未回収のままなので、実はここからが佳境ではないかと思っています。そんなわけで、長編・お子ちゃま・ファンタジー好きな方にオススメです。
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