原作のゲームはクリア済みで全てのEDも回収しました。
小説版は須賀くん視点も多く、須賀くんがどういうふうに考えどう行動していたかが凄く丁寧に描かれています。
ゲームでは明かされなかった“あの男”や、“おがみさん”、そして“夜光石の加工師
”などがどんな運命を辿ってきたのか。“ことりおばけ”とはどういう因果関係にあったのか。詳しく知ることができてとてもよかったです。
須賀くんにはとある可能性があり、「もしかしたら須賀くんとシオリちゃんが出会ったのは運命だったのかもしれない」と感じました。シオリちゃんのおじいちゃんの日記に書かれていた言葉の意味がわかった気がします。
私的にはBadEndの使い方が凄くよかったと思います。『望みを叶えれば願いが叶わない』ということを須賀くんがしっかり認識してくれたのがとても嬉しかった。
後日談も、シオリちゃんと須賀くんの擦れ違いや、そのあとでもう一度寄り添う過程が丹念に描かれていて、二人の強い絆や互いへの想いに切なくなります。
ゲームを隅々までやっていても、こういう設定だったんだ!?とビックリすることも多かったです。とても楽しく読ませていただきました。
魅力的な登場人物もいっぱいで、私としてはこの物語の発端となった石守も最低だと思うしムカつくけど嫌いじゃないです。人間くさく自信過剰で偽善者ぶった悪人。
悪くないですね、憎まれ役として、わりと好きかもしれない(笑)でももちろん一番好きなのはシオリちゃんと須賀君ですがね!(笑)
イラストが原作の雰囲気に寄り添っているのも好印象。
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