大好きなシリーズの本編で気になっていた高杉さん、ついに登場。タイトルのラプンツェルと儚げなイラスト、おっとりした印象の立原メインのストーリーということで、藤枝×宮津カプ寄りのふんわり優しげな展開を予想していましたが、全っ然っ違いました。
精神的にも衝撃はありましたし、高杉さんの受けた身体的な恐怖・苦痛を思うと辛いです。このシリーズは、医療系(しかも救命救急)であっても案外ケガなどの詳しい描写って少ないのですが、今回は普通の人でも簡単に惨状が想像できてしまうので、読者にも少なからずダメージがあるかと思います。苦手な人はお気をつけください。
一冊の、しかも短編としてはめちゃくちゃ中身の詰まったストーリーでした。個人的には、「一目惚れならぬ《一耳惚れ》」という言葉が気になって…声優さんなら誰似だろう?と、一人想像して楽しめました。ドラマCD化してほしい作品です。
このシリーズをずっと追いかけていますが、4カプそれぞれに色は違えど大きな壁は乗り越えて安定期に入っていたと思うんです。それが、5カプめにして(勝手に加算していますが、是非ともレギュラー入りしてほしい)新たな風が吹き込んだように感じます。ますます楽しみなシリーズです。
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