彼を知る必要がある。おなかの子のことを明かす前に。
無垢なラリッサは子宝に恵まれない姉夫婦のために代理母になったが、姉夫婦が赤ん坊の誕生を見ることなく相次いで死んでしまった。身重で天涯孤独となったラリッサは、おなかの子の家族を捜そうと、亡き義兄ジャワドの故郷ビダリヤ国へ移り住む。そこで待っていたのは、新しい勤務先の優秀な上司で、美しい黒髪と神秘的な瞳を持つ外科部長ファレス。二人は一目で惹かれ合ったが、ほどなく驚きの事実が――なんとファレスはこの国の皇太子で、ジャワドの弟だったのだ!ラリッサが兄嫁だったと思い込んで機嫌を損ねたファレスに、それは違うと彼女は言えなかった。おなかの子を奪われてしまいそうで。
■情熱的な作風のUSAトゥデイのベストセラー作家オリヴィア・ゲイツが《至福の名作選》に登場! 憎からず想っていたラリッサが亡き兄の妻で金目当てで近づいてきたと考えたファレスは、おなかの子は兄の子かどうかわからないと酷い言葉を投げつけて……。
*本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。