家の香をまとわされ続けてきた私を、香司のあの方は私の匂いしか焚いてくださいません(芹沢もも )の注意事項

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漫画(まんが)・電子書籍のコミックシーモアTOPTL(ティーンズラブ)TL小説Realize出版C-Trap ROMANCE値踏みしないあの方家の香をまとわされ続けてきた私を、香司のあの方は私の匂いしか焚いてくださいません
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家の香をまとわされ続けてきた私を、香司のあの方は私の匂いしか焚いてくださいません 発売予定

880pt/968円(税込)

8/19(水)発売予定

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作品内容

【この作品は生成AIを使用しています】

桐原澄子、十九歳。男爵家の娘として、見合いのたびに家の定めた「家の香」を全身に焚き染められてきました。座敷に入るとき、わたくしの顔より、声より、先に入るのは香。その香が桐原の格を語るのだと。では、格を語り終えた匂いの後ろに座る娘は、いったい何なのでしょう。
高梨家との縁談のため、家の香を調え直させに、町外れの香舗を訪ねます。榊宗佑、三十を少し越えた香司。目を病んで、書付の字も読めぬその人は、けれど紙に移った去年の香を嗅いだだけで、甘さの理由を言い当てました。そしてわたくしにこう問うたのです。「あなたは、どんな匂いがお好きですか」。慣れと好みは違うものだと。
この方は練香を、火にくべる前に必ず両手で人肌に温める人でした。冷たいまま火にくべると香が跳ねるから、と。香箪笥の一番下には、名を伏せた香包みが一つ。家はやがて縁談を強く進め、香舗へ通うことを禁じます。それでもわたくしは、生まれて初めて家に逆らいました。
値踏みも品定めもされない夜を、わたくしは知りました。そして、あの名を伏せた香包みが、最初から誰のために調えられていたのかを。
本作は芹沢ももの「値踏みしないあの方」シリーズ。一話完結・どこからでも。

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作品ラインナップ 

  • 見合いのたびに寸法で値踏みされてきた私を、仕立屋のあの方は採寸なさっても値踏みなさいません
    8/19(水)発売予定

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    880pt/968円(税込)

    雫石小夜、二十歳。見合いのたびに巻尺を当てられ、読み上げられた数字で破談にされ続けてきた娘です。数字は嘘をつかない。だから逃げ場がない。三年前のあの日から、わたくしは自分の身体を測られることが、何より恐ろしくなりました。
    婚礼衣装の採寸のため、家に命じられて川べりの仕立て工房を訪ねます。遠野亮介、二十九歳。その仕立屋はわたくしの寸法を測っても、控えの一つも取らず、数字を口にしませんでした。「数を憶えても服にはなりませんから」。この方が憶えるのは、生地がわたくしの肩からどう落ちるか、その落ち方だけ。冷たいまち針を、一本ごとに両手で包んで人肌に温めてから、そっと当てる人でした。
    工房の棚には、誰のものとも知れぬ上等な反物が「予約品」として置かれています。仮縫いを重ねるうち、家はわたくしに別の縁談を強い、この方のもとへ通うことを禁じました。それでもわたくしは初めて、家の決めた定めに逆らったのです。
    あなたが何かに向いているとか、向いていないとか、そういう話にはならない――生地に落ちる場所を与えるのが仕立てだと、この方は言いました。値踏みも採点もされない夜を、わたくしは生まれて初めて知りました。そしてあの予約品の反物が、最初から誰のために取り寄せられていたのかを。
    本作は芹沢ももの「値踏みしないあの方」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 家の広告に作り笑いばかり撮られてきた私を、写真師のあの方は笑った顔を撮ってくださいません
    8/19(水)発売予定

    880pt/968円(税込)

    東雲涼子、二十一歳。生糸問屋の娘として、十四の年から家の広告のために作り笑いの肖像を、数え切れぬほど撮られてきました。口の端をわずかに上げ、目を細めすぎず、顎を引きすぎず。それを七年も続ければ、人は笑う以外の顔の作り方を忘れてしまうのです。
    新しい刷り物のため、町外れの写真館を訪ねます。蔵前悠、三十を少し越えた写真師。黒い布に隠れたその人は、わたくしを一目見るなり、こう言いました。「笑わなくていいですよ」。作り笑いには、とうとうシャッターを切ってくれません。この光でなくてもいい顔だから、と。そうして素のわたくしが出るまで、ただ黙って待ち続けるのです。
    この人は視力を失いかけ、現像液の泡の音で仕上がりを聞き分けていました。乾板を必ず素手で人肌に温めてから写す人でした。暗室の棚には、わたくしの名だけが記された空の乾板箱が一つ。
    家はやがて別の写真師での撮影を、そして縁談を強い、写真館へ通うことを禁じます。けれどわたくしは初めて家に逆らいました。見られることが、値をつけられることが、生まれて初めて怖くなかった夜。あの空の箱が、最初から誰のために用意されていたのかを、わたくしは知るのです。
    本作は芹沢ももの「値踏みしないあの方」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 家の香をまとわされ続けてきた私を、香司のあの方は私の匂いしか焚いてくださいません
    8/19(水)発売予定

    880pt/968円(税込)

    桐原澄子、十九歳。男爵家の娘として、見合いのたびに家の定めた「家の香」を全身に焚き染められてきました。座敷に入るとき、わたくしの顔より、声より、先に入るのは香。その香が桐原の格を語るのだと。では、格を語り終えた匂いの後ろに座る娘は、いったい何なのでしょう。
    高梨家との縁談のため、家の香を調え直させに、町外れの香舗を訪ねます。榊宗佑、三十を少し越えた香司。目を病んで、書付の字も読めぬその人は、けれど紙に移った去年の香を嗅いだだけで、甘さの理由を言い当てました。そしてわたくしにこう問うたのです。「あなたは、どんな匂いがお好きですか」。慣れと好みは違うものだと。
    この方は練香を、火にくべる前に必ず両手で人肌に温める人でした。冷たいまま火にくべると香が跳ねるから、と。香箪笥の一番下には、名を伏せた香包みが一つ。家はやがて縁談を強く進め、香舗へ通うことを禁じます。それでもわたくしは、生まれて初めて家に逆らいました。
    値踏みも品定めもされない夜を、わたくしは知りました。そして、あの名を伏せた香包みが、最初から誰のために調えられていたのかを。
    本作は芹沢ももの「値踏みしないあの方」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 見合い菓子の味で値打ちを量られてきた私を、菓子司のあの方は私の好きな甘さしか作ってくださいません
    8/19(水)発売予定

    880pt/968円(税込)

    芹沢佳乃、十八歳。士族の娘として、口に入るものを自分で決めたことが一度もありません。見合いのたびに、家の誂えた菓子を「自分が作ったこと」にして出され、その一粒の味を、女の値打ちとして値踏みされてきました。旨いと思うことはあっても、それを好きと呼んでよいのか、わたくしには判じがつかなかったのです。
    片桐家との見合いの菓子を誂え直させに、川端の甘露堂を訪ねます。冬野恭吾、三十ほどの菓子司。生まれつき目が弱く、餡の炊き加減を舌と指先だけで計るその人は、書付の指図ではなく、わたくしにこう問いました。「佳乃さんは、どんな甘さがお好きですか」。答えられぬわたくしのために、いくつもこしらえ、舌が「静かに収まる」一粒――強い甘さに隠し塩を少し――を探し当ててくれたのです。
    この方は餡玉を、形をつける前に必ず両手で人肌に温める人でした。冷たいまま成形すると、ひび割れるから。菓子箪笥の奥には、名を伏せた菓子帖の一葉が一枚。家はやがて縁談を強く進め、甘露堂へ通うことを禁じます。それでもわたくしは初めて、家に逆らいました。
    値踏みも品定めもされない夜を、わたくしは知りました。そしてあの菓子帖の一葉が、最初から誰のために描かれていたのかを。
    本作は芹沢ももの「値踏みしないあの方」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 家紋をまとわされてきた私を、蒔絵師のあの方は私の文様しか描いてくださいません
    8/20(木)発売予定

    880pt/968円(税込)

    柏木紗和、十九歳。傾いた士族の娘として、三つ柏の家紋を生まれたときから身にまとって育ちました。眉墨の小箱にも鏡の柄にも、すべてに家紋。けれど身のまわりのどの絵柄も、わたくしが選んだものは一つとしてなかったのです。この十九年、わたくしは何を好きだと思って生きてきたのでしょう。
    青柳家との見合いの婚礼調度を誂え直させに、坂の下の蒔絵屋を訪ねます。久我要、三十を一つ二つ越えた蒔絵師。若い頃に漆にかぶれて目を病み、指先で漆と文様を読むその人は、家の書付ではなく、わたくしにこう問いました。「紗和さんは、どんな文様がお好きです?」。答えられぬわたくしのために引いてくれたのは、家紋でも吉祥でもない、名もない一輪の散り花。広い余白のまんなかで揺れる、けれど少しも心細くないその花に、わたくしはなぜだか涙ぐんでしまいました。
    この方は漆を、使う前に必ず両手で人肌に温める人でした。冷たいまま扱わない。戸棚の奥には、宛名のない蒔絵の下絵が一葉。家はやがて縁談を強く進め、蒔絵屋へ通うことを禁じます。それでもわたくしは、生まれて初めて家に逆らったのです。
    値踏みも品定めもされない夜を、わたくしは知りました。そして家を出たわたくしに、あの宛名のない下絵が差し出されるとき――そこに書き入れられたのは、柏木でも青柳でもない、わたくしがみずから選び取った、たったひとつの名でした。
    本作は芹沢ももの「値踏みしないあの方」シリーズ。一話完結・どこからでも。

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