自分の性的指向と恋愛感情にトラウマとコンプレックスを抱える檀野くんと、ふとしたことからその秘密に触れてしまった後輩の木下くん。最初はただの興味というか面白半分で檀野くんに触れていた木下くんが、檀野くんの閉ざした感情や健気な性格に気づいて、ジ
ワジワ…と劣情と恋心を憶えて惹かれて行くのがなんともリアルでたまりませんでした。人に恋するというか人に興味を持つって、そうそう、こんな感じだわ〜と自然に感情移入が出来て、そこから無自覚に独占欲にシフトして行く感情の流れがとても良きで。二人の気持ちが通じ合った時の木下くんの可愛らしい『お願い』にはニヤッとしつつ、檀野くんの心底嬉しそうな表情にウルッとも来て忙しかったです。メガネ好きな個人的には檀野くんのメガネ姿をもっと見ていたかったですが、木下くんがメガネオフが好きならね、仕方ないね(でももっと見たかった…)。二人の感情の拗らせ具合にちょっとヒリッとするとこもありましたが、それもアオハルやね〜ウンウンと、どこか安心して読める良き作品でした。
もっとみる▼