212ページ。
6作品+それぞれのオマケ漫画の短編集。
1作を除きファンタジー風味。
・『雪息子』雪女の末裔との恋。一人長い時を生きる雪息子の切なさが良かった。あと、二人のもとに現れたイエティみたいな「一族の者」が良かったです。もふも
ふの見た目で中身は怖い。
・『花の恩返し』タイトル通り、タンポポが恩返しに来る話。
・『ランプに3つ目の願い』人には強く願うと叶えられる力が3回分備わっていて、それがランプと光の玉という形で見える、という主人公。野球部の二人の青春話。
・『世界が終わる7日前』余命一週間がわかる(その人の顔に数字が見える)恋人との、最後の一週間の話。
・『苺の家』これだけ非ファンタジー。父親同士が恋愛関係にあったと思しい、その息子同士の話。こういう設定は、奥さんのことを考えていたたまれない気持ちになるので個人的にアウト。
・『カレーの家』両親は離婚して恋人にも裏切られて一人ぼっちになった主人公と、変わり者の天使の話。設定のベースにキリスト教があるのが、天使のセリフからきちんと見えて好みです。
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不思議を絡めて心情を描く、それは好きなんです。
ただ、2007年ってもう「ボーイズのラブはハピエン」みたいなのがスタンダードになってる時代なんでしょうか。
ハッピーエンド至上主義ではないので、ここまでハピエンにしない方が自然で好みです。
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