リーダー「岡緑」のオートバイクラブ、「グリーンヒル」を巡る人々のお話。
男性の夢や理想(そしてその破れ具合)が笑いとともに描かれていて、おもしろいです。
『僕といっしょ』にも窺えますが、現代日本人の孤独感や社会問題を見つめる眼が
鋭く、そして温かい。
いつか「本当の自分」に出会えると思って日々アルバイトに勤しむ29歳のフリーターに、「そんなものはどこにも無い。醜い自分の姿を認めろ」と語るリーダーの言葉は、そのまま作者が私達に語りかけたいことなのだろうなーと思いました。
リーダーがしのびだ君の誕生日を祝いに来てくれた回は笑い泣きでした。
『稲中』もおもしろいですが、こちらも是非。
もっとみる▼