この作家さんはマンガを描くのが上手いです。
王道感ありつつもドキドキワクワクさせてくれて、安心して読めます。
セリフのやり取りもとても自然に笑わせてくれて、好きです。無理矢理感のするやり取りがなく、あさひならこんな行動しそう！という行動
を取ってくれるし、バカで一生懸命なあさひを見てるのは楽しいです。
賢い夜風や月ヶ瀬先輩なら思いつかないような行動をあさひはしてくれるので、ボンクラ組のあさひとハイクラの2人の正反対さがとてもバランス良く取れていて非常に面白いです。
唯一ありえないって思うのは、あさひが寮に入るキッカケですが。でもまだまだ月ヶ瀬先輩と夜風の関係性にも秘密がありそうですし、月ヶ瀬先輩に寮を自由にして良い決定権があるのなら、あさひを入れたことも後々納得させてくれるのかな？と期待しています。
私はなんだかんだ月ヶ瀬先輩は良い人だと思うので、夜風の為にあさひを入れてくれたんだったら良いなー…と勝手に思っているのですが(笑)。
でも、自由がないと口にしていた月ヶ瀬先輩もまた、自由なあさひに心動かされてきてるのではないかな、と思います。もし好きになったらどうするんだろうと、期待せずにはいられません。
月ヶ瀬先輩の話ばかりしてしまいましたが、もちろんヒーローの夜風くんも大好きです。
最初からバカだけど良い子なあさひに戸惑いつつも、秘密がバレないように助けてくれて。
あさひのことバカにしたりせず、自分のことバカって言うなと言ってくれたり。
朝の空気の気持ち良さを教えてくれた夜風くんも、そんな夜風くんに、朝の自分だけの時間を分けてくれたんだって素直に感謝できる感性を持っているあさひも、本当に好きです。
とにかく漫画として面白い作品なので、アサダニッキさんさすがです。
前作も読みましたが、更に今作の方が面白いし、絵もイケメンになってます。
恋愛面ももちろん期待していますが、あさひがバカさを発揮してる時にナチュラルに周りのキャラがツッコミ入れてるやり取りとか好きすぎます。
笑って癒してくれて、最後にはキュンとさせてくれる、そんな漫画だと思います。
あさひとの出会いをキッカケに、夜風くんも月ヶ瀬先輩も幸せな道を歩んでほしいな。
2巻最後の"ヒミツ"に対する主人公のモノローグも、短い文章ですっと入ってきて、グッとくるので、セリフ選びもとても上手いなと感じました。
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