仕事も家も失ったゲイの利酒師が、最高の一夜を過ごしたノンケと再会し、そのお店で働かせてもらうことになったことから始まるお話。
えちえちな展開から始まりますが、そこからのストーリーの転がし方がとても上手いです。偶然入った店の店主として再会し
、そこで働かせてもらうだけでなく、同居もさせてもらうなんてとても奇跡的な展開なのに、キヨさんの巧い具合の手助けだったり、利酒師という資格や水澄の人懐っこい性格全てが功を奏し、すんなりと受け入れられる物語になっています。
誓さんはプロの料理人らしくとても頑固でクールな感じですが、水澄と一緒にいるうちにどんどん性格が丸くなっていくのを感じました。自分の誇りである料理を素直にベタ褒めしてきたり、自分のことで怒ったり泣いたりしてくれる水澄が可愛く見えるのも頷けます。寡黙な店主と明るく接客する店員という意味でも、とても相性がいいのが伝わってきました。
そして、物語の進み具合とえちの割合がとてもバランス良かったです。ちょこちょこえちな展開があるのも嬉しいし、それがまた濃厚で最高でした。えちの時の水澄は仕草やセリフが本当に魔性過ぎて、誓さんがメロメロになるのも納得です。水澄の魅力でこの物語がまろやかに熟成されているような気がしました。
キヨさんと美味しい日本酒を酌み交わしながら二人のいちゃいちゃを見ていたいなと思える物語です。
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