ゲイの水澄×ノンケの誓。
水澄は唎酒師の資格を持っているが、勤めていた日本酒バーのオーナーに一方的に好意を寄せられ、身の危険を感じて仕事を辞め住んでいたところも引っ越すことに。
誓はゲイバーだと知らずに入って飲んでいたところを、水澄に声をかけられ一晩を過ごしてしまう。
その後に、偶然入った誓の蕎麦屋の味に惚れ込み雇ってもらうことに。
ノンケに嫌な思いがある水澄は誓とそういう関係になるつもりはないのに、ついまた寝てしまう。
何回かあるエチシーンは、水澄がトロトロの色っぽい子になるのが堪らない。
誓も絶倫でエロいし、水澄にのめり込み始めてるのが見てとれるからすごく良い。
誓はあまり感情を表に出さないし離婚歴もあるし、その辺りの詳しい話は出てこないから、水澄が一人で空回りしそうでヒヤヒヤしてしまう。
けれど基本2人のやり取りの中で、水澄の親友の女子や誓のお店の常連さんをうまく絡ませて、水澄が囚われている思考回路をほぐしていくし、誓も無愛想っぽくて言葉少なめながらも甘い雰囲気を醸し出していくから嫌な気持ちなく読み進められる。
また誓が持つわだかまりも水澄によって解されているあたりがうまく描かれていて、2人の抱える問題と恋愛の進行のバランスがとても良かった。
お互いの気持ちが固まらないうちのエチの描き方で、作品のイメージが変わりますが、この作品はそのエチがとてもエロくて色っぽくてよかったです。