親の再婚で兄妹になった高校生カップルの話。
とうたは沙羅のわがままに毎回振り回され
義母ゆかりにも頭が上がらず主に家事を仕切っている。。という他愛のないコメディ。
この作品のすごい所は新しい父母を「おじさん」「ゆかりさん」と呼び、無理
に家族になろうとしない、あくまでも他人として描かれている点。普通のマンガなら「お父さんと呼ぶにはまだ抵抗がある」なんてくだりがありそうですが、そういった湿っぽい部分は一切ない。この渇き具合が岩館作品らしいなと思いました。
最終巻になるとそれまでとうってかわって、シリアスなストーリーに。キャラの表情も暗いです。何かの作品のあとがきで長期連載しているとキャラクターと距離の取り方が分からなくなってしまう、ということを記述されていたので、それが影響しているのかもしれません。ほぼ同時期に連載されていた「うちのママが言うことには」もコメディなんだけれど最終巻だけシリアスという同じような展開になっています。
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