アニメも始まって絶好調の今作、気になってる方も多いのではないでしょうか。
私はまずこのコミカライズから入り、何コレ面白い!となって原作小説まで手を出した人です。
最近ではこういった悪役令嬢モノの女性向け作品が腐るほど展開される世の中
となってしまいましたが、この作品はその代表作のように思います。
むしろこれだけで充分、この作品さえあれば満足できるというくらい、他とは一線を画して面白いシナリオだと個人的には思います。
一言で言ってしまえば逆ハーレムモノなんですが、男女問わず気付けばカタリナのことを好きになってしまっているという、とてつもなく人たらしな主人公が面白いです。
思い込んだら一直線で人の話を聞かない暴走娘ですが、裏表なく素直で、いつも真っ直ぐ向き合ってくれるカタリナだからこそ、みんなが好きになる魅力がぎゅぎゅっと詰まっています。
それにマイペースで、自分のしたいことをしてるだけなのに、その姿がなぜか面白くて惹かれてしまうんですよね(笑)
勿論アニメも見ているのですが、アニメは尺の問題とか色々あってか、このコミカライズ版の魅力の半分しか伝わってこない描かれ方なので残念ですね。
おまけにカタリナ会議を内田真礼劇場として推している為、成長期も子供カタリナでやたらと会議シーンばかり出しています。
それはそれで面白いですが、やはり漫画で読んだ方がキャラ達の細かいやり取りや感情が表現されていて、笑える部分も多く世界観に没頭できます。
原作小説ではカタリナ目線だけでなく、"あの時彼は何を思っていたのか"が分かる、完全な彼(または彼女)目線で同じ時間軸を辿る手法で毎話書かれています。
その為、このコミカライズを読んでハマった人ほど、原作小説も読むことをオススメしたいです。
このコミカライズだけでも充分すぎるほど面白いし、カタリナ目線のみに絞ることによってとても読みやすいなと感じましたが、表情から想像するしかなかった相手の気持ちが小説では事細かに知ることができるのはやはり大きいですね。
それと同時に、その時その時に各キャラが何を思っているのかまで事細かに作り込まれていることこそが、各キャラクター達がこの世界で生きているんだなと思わされる最大の魅力だと感じます。
コミカライズ、小説挿絵共にひだかなみさんが描かれているので、どちらも違和感なく楽しむことができて最高です。
もっとみる▼