なろう原作のコミックは無数にあるが、
その中で本作は頑張って失敗しているというのが正直な感想。
なろう小説にありがちなのが、
前置きが長くメインストーリーに至るまでに時間がかかること。
この原作はまさにその典型であり、コミック化
にあたり、
原作通りにストーリーを進めたら即失敗なのは素人でもわかる。
そこをサクッと端折ったのは英断だと思うが、
そのせいで主人公のめんどくさい性格がただの嫌な奴に、
個々に役割や特徴のあるヒロイン達がただのハーレム要員に落ちている。
ただ、そうなったのは何が悪いかといえば、
この作品が絶望的にコミック化に向いていないからだと思う。
1巻から名前付きの登場人物が20人オーバー、
しかも大半はレギュラーメンバー、描き切れるはずがない。
作品の売りはアクションではなく智謀知略、コミック向きではない。
・・・言ってしまえば、これのコミック化を企画した出版社が悪い。
なお、原作は面白いので、主人公のめんどくさい性格が許せるならおすすめ。
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