王国物語 1(中村明日美子 )の注意事項

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王国物語 1

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作品内容

紫の瞳のアーダルテ。青い瞳のアードルテ。一人は優しき皇子として光に包まれ、もう一人は幽閉の身として暗闇に潜む。別々の道をたどる双子の宿命を描く「アードルテとアーダルテ」シリーズの他、英雄とうたわれる美しい王と、彼に仕える謎めいた男の因縁を描く「王と側近」シリーズを収録。はるか異国を舞台に綴られる、大人の寓話ファンタジー。

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1巻から|最新刊から

作品ラインナップ  全6巻完結

レビュー

王国物語のレビュー

平均評価: 4.6 68件のレビューをみる

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高評価レビュー

生涯傍に置いておきたい傑作
圧巻でした。先生独特の細い線と余白のある美しい絵。
緻密に計算されているストーリーとキャラクターの設定から、その説明をことごとく省いておられます。
読み手の読解力や想像力そのものを試されるような作品。
読んでいて最初は頭の理解が追い付かなかったけど、一度この世界に持っていかれた感情が、設定を確かめる為に前に戻る事を拒否して、それでも読み終えてみたらもう涙が溢れて止まりませんでした。

ある双子の話から始まり、王の側近になる男の物語を経て
この世のカルマというカルマを背負い、間違い、罪を犯し続けた1人の王の話へ。
彼の唯一の理解者であった后と、彼を憎みながらも認め兄として愛していたであろう義弟。
でも愛された記憶のない男の中からは絶えず悲劇が生まれる
けれど憎しみからだけではきっとこれほどの罪も悲しみも生まれないだろう…
こんなにも救いがなく愛おしい男がかつていただろうかと胸がえぐられる

全ての登場人物にそれぞれの物語があり、関係する人間が複雑に絡み合う
全部読み終えてそれらが繋がっていることに気付きます
何度か読むと最初わからなかった部分も理解でき、自分の中に新たな解釈も生まれてまた読みたくなって。

もともと先生の描かれる特徴的な絵が大好きなのですが、美しいキャラと衣装、特に靴が何度も出てきてとても印象的。それが本当に美しくて・・先生舞台衣装の監修とかされてもいいのでは?と思いました。

完結になったので紙本を購入しようと思っていたのですが、今回集英社の周年記念クーポンでなんとびっくりなお値段に。迷わず一気買いしました。
でも画集のように美しいし、紙でも手元に置いておきたいのでやっぱり紙本も買うつもりです。
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28件
2026年7月1日
圧巻。タイトル通りの王と国の物語
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 中村先生の作品がBL含め大好きで、青年誌連載のこのお話もずっと読んでいました。
圧巻の一言。最終巻の最後を含めると恐らく3世代?にわたる砂漠にある王国の物語と、ウマや宗教を初めとした世界観の作り込みが本当に素晴らしいです。
皆幸せになれたはずなのに、ほんの少しの誰かの悪意で滅茶苦茶になってしまう。
でもキャラの生い立ちを知るとそうなっちゃうよねとも思うし、結局この終わりしかありえない。
だってハンが生きているうちに水は枯れてしまったのだから……という納得感と切なさがいっそ気持ち良い。
最後の最後に出てきたどこかの王国の王太子とオルガは、ハンの子孫であるアードルテかアーダルテの血筋で、生まれ変わった月光王とオルガであってほしいと願ってしまいます。
追記:繰り返し読んでいるうちに、今更ながら最初は切ない別れだと思った1巻のアードルテとアーダルテこそ、前世代の呪縛から逃れた最高のエンディングだったんだ……と気がついて震えてます。
他者に優劣を決められ兄弟のために死を選んだ方と残された方のシャオとダオ、愛する妻の子供は弟の子ではないかと凶行に及び、最愛の妻の心と子供を失った月光王……親世代と同じ轍を全て振り払って、裏切った兄弟と共に生きることを選んで国から逃げたアーダルテ。家族の幸せを願って別れを選んだアードルテ。
この別れがあったからこそ、最終巻の最後の王太子とオルガが出会えたんじゃないかなと思えて……すごく美しく優しい物語だったと改めて思いました。
そしてアーダルテの処刑直前に銃を撃ったのは、処刑を止めようとしたダオなんじゃないかなとまで妄想しております。
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7件
2026年1月15日
壮大な物語
作者さん買いです。

ああ…終わってしまった。
中村明日美子先生の物語はいつも美しく儚く切ない。

双子の少年、アーダルテとアードルテ。
一方は皇太子として育ちもう一方は自身の素性も知らずに軟禁された生活を強いられている。
ある日皇太子であるアーダルテがアードルテの元を訪ねたところから一気に物語は広がる。
この双子の話に終始するのではと思いきや全く別の話へと進んでいく。
しかし最後は全て繋がっていたことに気付かされる。
その紡がれ方は物語に登場する古の「馬」の飛行路のように鮮やかで壮大。

愛情、愛憎、憐憫、恋情、絶望、希望、繁栄、衰退、綺麗も汚いも慈悲も残酷さも全て詰め込まれているのに引き算の美学が冴え渡っているからセリフも描写もまったくごちゃついていない。
本当に素晴らしい作品。
決して幸せな話ではないけれど読むことができて本当に良かった。
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1件
2026年5月1日
おとなのおとぎ話
独特の美しい絵に惹かれ読み始めるとたちまち世界観に引き込まれる。子どもの頃に憧れたアラビアンなファンタジー。
冒頭にあるアードルテとアーダルテは、6巻ある王国を継ぐ者の物語の長い話のうちの部分的なほんの一幕。次の話とは別の物語だったかと思いきや、時系列が飛んでいるだけで全て繋がっていく。
全てはこの国の王を取り巻くお話。そして、話中に出てくる2組の双子も王の兄弟も、選ばれること選ばれないことに苦悩し、それを越えてゆく話。

再読すると時系列が整理されて、一度目では分からなかった繋がりが見えてくる。この台詞は誰を指していたのかとか、こういう意味だったのか……と改めて気付きがあって心が震える。
絵もストーリーも味わい深い。何度読んでも美しい世界観に浸ることができる。
出会えてよかった作品。
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1件
2026年7月3日
(双子)と主従と異母兄弟の行く末は?
「Aの劇場」の作品コメントで、”好きな双子をもっと描きたい”と仰っていた明日美子先生。そう言えば、”塔も好き”とありました。今作で、描きたかった双子を存分に描かれているなー、塔もたくさん!と何だか嬉しくなりました。さらに、1巻1話はカラーなので、美しいよーと惚れ惚れです。でも、モノクロでも十分魅力的です。ただ、物語は、初っ端から切なくて…、「双子を存分に描いてる」って書いたけど、よく考えたらそうでもないか…涙。この先、それぞれの物語(生き様)がどう絡み合って、どのような終末を迎えるのか。ドキドキします。それにしても、一つのジャンルに留まらない明日美子先生の引き出しは、ブラックホールなのか?と驚きます。(3巻まで読了。未完)
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12件
2021年3月2日

最新のレビュー

美しいが独りよがり
絵の美しさと双子の謎めいた物語に惹かれて購入。
その物語があっさり終わってしまい、双子がテーマの同じ世界観のオムニバスかと思いきや、
時系列がこんがらがってひとつの物語を紡いでいるらしいと気づく。
しかし、最後まで読んで話の繋がりは分かってもスッキリしなくて
心が動くとかより消化不足で微妙な感じがする。
BLの作家さんらしいが、そのせいなのかそもそも男性向けだからか
男性キャラクターに比べて女性キャラクターが薄っぺらくておざなり。
美しいので買って後悔はないがあまり共感できなかった。
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0件
2026年7月9日

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