話の筋、展開、キャラ、絵柄。その全てが素晴らしいバランスを保っている良作です。
最近、異世界モノはほんっっとにたくさんあって、だからこそどの話も他の作品との差別化が大きな課題だと思うんです。でもそれだけに振り回されてもいけない。このお話は
、ある意味王道の設定なのですが、それを感じさせない展開のさせ方がとても上手。そしてグロいもの、辛いものも逃げずに描いていて、そこへの持って行き方や見せ方、絵柄にも無理がなく、そのさじ加減がまたちょうどいい。エグ過ぎず、お綺麗過ぎない、ファンタジー恋愛モノとして絶妙のバランスで描かれているなーと思いました。ライトノベルのコミカライズ作品の中には、お顔は綺麗に描けてても、ちょっとした動きのあるシーン…剣を振るうアクションなんかが妙に硬かったり不自然だったり、体格がおかしかったりという残念なものもあり、そういうのを見ると世界観からフッと醒めちゃうのですが、今作はそれもナシ。
展開のスピード感もほどよくて、尻切れトンボ感もない。多分原作エピソードのシェイプの仕方まで絶妙なバランスなんだろーなー、と思いました。おすすめ！
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