表題作の「さらばジャニス」と「あいつの夏」
リアルタイムで読みました。当時私は10歳前でしたが、当時一条ゆかり先生の大ファンで、大人っぽくて洗練された雰囲気にうっとりして読んでました。少女漫画は幼稚園の頃から読んでいて1970年あたりを境
に表現の自由度が急にアップした気がします。恋愛物が増え、刺激的な内容、シーンも登場したり。
「さらばジャニス」では、ひ弱で女の子のような体と心を持つジャニスという少年が男友達に惹かれていく、という今ではそう珍しい話ではないけれど、当時としては異色で印象に残りました。
私は特に「あいつの夏」が再読したく、こちらを購入しました。
「あいつの夏」は周りの男性を次々に魅了し、一人に縛られず皆と恋愛したいという自由すぎる蝶のような女の子が主人公。それゆえに起こる悲劇。
かなり衝撃的、大胆なシーンも見られ、まだそういう作品が少なかった当時の状況、そしてりぼん読者の年齢層を考えるとかなりショッキングだったと思います。
残念なのは裸(髪で隠れてはいますが)で駆ける主人公の扉絵がはいってなかったこと。確か前編の扉絵だったと思います。あれはドキドキしました。
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