これ下手したらものすっごいドス黒く暗〜い話になるのでは?と思わせる内容なんですが、あかね先生のユニークでハイレベルなテクニックとセンスで、重みは残しつつガッツリコミカルな作品になってるなあと思いました。あーめっちゃ笑った笑った。NTRん後の
ジーさんの即興弾き語り歌詞全文はくっそ笑いました。あかね先生の笑の方向性がまじでツボです。自分も仲間達とこういうバカやるわー、テンション同じーと思いながら読みました。
フィクション作品としては確かに2人だけの世界があってラブラブイチャイチャ、障害乗り越え、はい、ハッピーエンド完!みたいな作品の方が万人受けはするんだろうけど、人間同士の複雑な感情のぶつかり合いですもん、白黒はっきりしていない関係って想像以上に実は多いと思ってます。みんなわざわざ言わないだけで。ので、この作品はある意味真理をついているというか、みんな触れないだけで又は知らないだけでこういう人間関係って実は世の中結構蔓延ってるぜ、現実見せちゃうぜって、表現している様で最高に推せます。
ジーさんのはっきりしない態度も気持ちも、遥の振り回されてもやっぱり求めてしまう気持ちも、そんなクズどもを見兼ねても愛が芽生えてしまう志門の気持ちも、共感できるかはわからんけど理解はできる。ジーさんの遥への気持ちも胸糞わりいけど尊重しようとする志門って…本当いい奴だ。
常に曖昧なところでぐちゃぐちゃしてる彼等の感情の揺れが際どくて繊細で、でも強固で、最高の見どころです。
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