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BLマンガ
白の無言
1巻完結

白の無言

562pt/618円(税込)

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作品内容

高橋と桐島は陸軍士官学校で首席を争うライバルかつ親友同士。高橋は桐島の何事にも動じない強さに憧れていた。官僚の父親への反発から軍人の道を選んだ高橋だったが、父の日本を憂う深い心を知り、父の後を継ぎ官僚になるべきか迷う。その晩遅く桐島を訪ねた高橋が偶然目にしたものは、上官に弄ばれる桐島の姿だった…!?二・二六事件を背景に激動の時代を駆け抜けた青年達の純愛を描いた表題作他四編を収録した著者麗人初コミックス!!

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作品ラインナップ  全1巻完結

レビュー

白の無言のレビュー

平均評価:4.4 20件のレビューをみる

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高評価レビュー

「しのぶれど」から追って。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 高橋,桐島の終わり方は、背後から頭を殴られた様な衝撃でした。作者様の後書きで担当者の「高橋,桐島はBLではなく男色」のコメントを見て、いつの間にか自分は「フランダースの犬」はオリジナル版が好きだったのに、ハリウッド版の様な作品を好んでいたな、と気付きました。思い出すと、今も心に残っている作品の作者様は、優しい完結ではなく、描き切っていたな、と…。
「しのぶれど」から読んでいて疑問に思っていたことは、成績優秀の桐島がなぜ当時エリートと言われていた海軍ではなく陸軍を選んだのか でした。この作品を読んでやっと納得。よく考えたら桐島は眼鏡でしたね…。「風立ちぬ」の解説でもある様に眼鏡をかける必要のある男子は健康体とは言えず、とても肩身の狭い思いをしたと…。それにつけ肺を患った少年期。父親の後押しがないと、陸軍士官学校にも入学出来なかったんだなと、不遇な始まりが桐島にはあったんだなと思いました。
兄を追って軍人の道へ進んだ桐島。その兄が日露戦争の経験からPTSDの様な怒りを弟である桐島にぶつける。「しのぶれど」で、高橋が揶揄われて襲われそうになった時、「便所が近くなるぞ」と言った桐島の言葉の裏が、まさかここで繋がるなんて…💦高橋はずっとそんな彼を、芸者である母の影響だと思っていたのに…。
最後に落ち着いて桐島の人生を振り返ると、きっともうある程度の頃から覚悟を決めていたんだろうなと思いました。将校の宴席に呼ばれたら、身体の準備までして行っていたんだろうなと。それが稚児制度の残る軍人の道を自分の人生の道として選んだ桐島の人生だったんだな、と…。それはある意味、男色でも衆道の方に思っていたんでしょうかね…😩
高橋の想い対する返答は、彼が残した軍刀で自○した、そこに尽きるんだろうなと思いました。例え桐島が二.二六事件を生き残ったとしても、殆どの将校はその後 前線送りにされたので、作者様は最初から桐島には短い生涯を描かれていたのかな…。「聖セバスチャン」が冒頭から結末まで出ていましたが、作者様の描いた耽美な世界、ハピエンBLばかりを読んでいた自分にはかなりのショックで、良い意味でこの世界観が好きになったきっかけを思い出させてくれた物語でした。高橋はきっと戦争を生き抜き、戦後は家庭を持ったんでしょうね…。それが戦前の価値観を持った男性なんだろうなと思いました。
いいね
17件
2021年3月16日
「侍 ニッポン」の歌詞が…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前、フォローしている方のレビューで「しのぶれど」を知って、先にそちらを読み、昭和初期の陸軍幼年学校・士官学校に学ぶ桐島と高橋のお話を楽しみました。その後、同じくフォローさんのレビューで、この「白の無言」を知りましたが、そのレビューが、もはや一つの物語のようでした。そして、あまりにも辛そうな結末に、読む勇気を持てなかったのですが、先日、期間限定の「麗人」で読ませてもらって、どうしても「兄」(厳密には叔父?)の話も読みたくなり、単行本も購入しました。本編も、兄の話も、すぐにレビューを書けないくらいショックでした。ある程度覚悟していても、です。「しのぶれど」の2人を知っているから、なおさらです。桐島は、高橋の前でも「聖セバスチャン」でした。でも、会えないままに知った桐島の答えは、国家ではなく高橋。この答えに、高橋は救われたのではないかと思いました。もちろん桐島は返りません。そのことに嘆き悲しみ後悔もするのだと思います。でも、高橋は、その桐島の答えを生きる糧とするのだろうなと思いました。
源平の頃を描いた「紅蕾」もとても好きでした。「古痕」の桐島もそうですが、このお話も、泣きたいのをこらえていかねばならない男の悲哀と強さがありました。そして、美しさと。「耽美」とは、こういうのを言うのですね…。
桐島と高橋の結末は、辛すぎますが、私は読んで良かったと思いました。フォローさん、レビューありがとうございました。
いいね
8件
2021年5月1日
表題作のみ読了レビュー
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品中時系列で、「しのぶれど」→「貴様と俺」 (しのぶれど番外編)→「白の無言」この単行本は短編集ですが、表題作のみ、麗人25周年記念小冊子vol 5(4月30日まで無料配信)で読みました。
背景にある二二六事件は、被害者側の家族、教育総監だった父親渡辺錠太郎を目の前で殺されたカトリック修道女の渡辺和子さんの手記を読んだことがあります。当時の若者にとっては国を憂うが故、家族にとっては全く謂れのない暴力が強く心に残ってます。それぞれの立場で迎えるこの事件。「しのぶれど」では多少なりとも牧歌的だった軍部が、この作品では転がるようにみな戦時へ向かっていきふたりは時代に巻き込まれ、目を疑う突然の幕切れ、んーできれば会わせてあげたかった、会わせてあげる世界線がほしいです、先生。。。
商業的には正直言ってあまり売れそうもないですが、(ごめんなさい!)この作品を掲載する商業誌の麗人の懐の深さも素晴らしいです。
フォローしてる方のレビューがなければ絶対に辿り着けませんでした。ありがとうございました。
いいね
14件
2021年4月13日
ヒトコトで言えば「美しい」
【白の無言】桐島の美しさには力強さが秘めている。
高橋はそんな目には見えない桐島の風格に憧れるが、それはいつしか愛情へと変わり…──
美しい作画や男同士の恋愛も見所だが、なんと言ってもこの時代背景。各所に細かく書き込まれた戦時下の日本の状勢。その中で起きる人々の苦悩や生きざまはとても切ない。
そしてまさに時代に翻弄された二人の青年の、悲しくそれでいて美しいドラマ。今にはない、真の美しさが垣間見れる一作。

【古痕】桐島信夫の生い立ち、暗い過去。彼の揺るぎない軍人としての意志の原点…そこには新月形の痕が関係していた。白の無言のアナザーストーリー。

【青蝉・患者H】前述の二作品よりもわりとライトでHな二部作。笑いあり、萌えあり。少年好き、お医者様(変態)好きは是非。

他、【紅蕾】

えー最後に、私としてはとっても満足な作品でした!(笑)
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14件
2011年3月1日
うっとりする
語彙力のなさを痛感しやす…。作者さまの持つ昭和初期から戦前の日本に対する感じ方がすごく好きです。ニニ六事件が背景にあるんですがすごく良かった。登場人物も魅力的です。色気があるんですが、当てはまる上手い言葉が思い付かないです。耽美なんですがもっと俗物的というか。お稚児趣味とか美少年趣味とか、なんだか見てはいけないものを見てしまった感というか…。全体的にシリアスなお話なんですが一つギャグが入ってます。それがめちゃくちゃ好きでした笑。絵が麗しいのでシュールでした。最後に義経が主人公のお話が入ってます。それも本当に耽美でした。物悲しいお話が美しいと思えるのは日本文化の特権ですね…
いいね
1件
2021年1月30日

最新のレビュー

それぞれの運命に呑まれる二人
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 五編の読み切りのうち、表題作“白の無言”について。
シリーズ作品である“しのぶれど”、その番外編“貴様と俺”を先に拝読し、ようやくこちらにたどり着きました。随分と期間が開いてしまった…。
微笑ましくて可愛らしくもあった前述の二作品。それらと大きく違い、本作は“幸せな結末ではない”。先にそう知ってしまったがゆえに、読みたい気持ちはあれど覚悟が決まらなかったのです。
寝かせて寝かせて、やっと読むことができました。

時代は昭和初期。陸軍士官学校の同期で良きライバル・親友同士である高橋と桐島。“しのぶれど”では、この二人の日常風景と淡い恋心がコミカルに描かれました。
本作では陸軍の青年将校らが起こしたクーデター、二・二六事件を背景とし、彼らはそれぞれの運命に呑まれていく。
官僚と軍人。己の信念を貫くため、道を分かつ高橋と桐島。そして二・二六事件は起こり、“敵同士”とならざるを得ない二人…。

まさかのラスト。しばらく茫然…。“しのぶれど”での二人を見ているからこそ、切なくて切なくて。
できるなら“しのぶれど”のほんのり緩い世界を永遠に繰り返して欲しいと思ってしまう。
後ろ髪を引かれるような別れ方をしたまま五年、一度も顔を合わせることがなかった二人。桐島は高橋が置いていった軍刀で…という描写、それが高橋に対する桐島の想いの全てですよね。
二人とも確かにお互いを想い合っていたはずなのに、五年前の最初で最後の交わりが幸せに満ちたものではなかったのが悲しい。
そんな中でも耽美さと背徳感を感じてしまう濡れ場は美しくてゾクッとします。ただモブレのシーンもありますので、苦手な方はご注意を。

“しのぶれど”・“貴様と俺”を読まずとも理解できる展開になっている本作ですが、未読の方はぜひその二作とも読んでいただきたいです。高橋と桐島の人となりがより深く窺い知れ、より深く物語に入り込めること間違いなしです。
※出版年は本作が一番早いですが、時系列は“しのぶれど”→“貴様と俺”→本作となっています。
いいね
25件
2025年8月23日

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