ミーア姫殿下のギロチンから始まりで、『捨てられた皇妃』のようなスタートだなと思った。
ミーア姫殿下の転生後、自身の日記が血みどろになっていることで夢などではなく時間が遡ったと理解したミーアは断頭台の回避のため未来を変える行動をするよう
になる。侍女のアンヌといい、ルードヴィッヒといい勘違い脳のせいでミーアの行動一つ一つに感動し、称賛し、叡智に満ちた姫殿下と讃えまくる。ミーアは彼らの純粋な称賛に応えなければならないと結果善人になっていく。
最初はギロチンで殺されるシリアスな話なのにどうしてこうギャグを入れ込むかなと読むのを止めてしまう過程があったけど、おやおや〜? 最後まで読んだらそのナレーションやギャグや全てが癖になった。
単純で自己中なミーアがいじらしいし、ミーアを心から敬愛するアンヌとルードヴィッヒが脳内美化されたミーアを語る熱量がいい。
シオン殿下やティオーナなど断頭台へと導く絶対的天敵が2巻で関わってくる。そして侍女アンヌの大活躍!ダンスパーティーの事件=革命への基盤となった事件を【ミーア様ならばこうする!】と見事に回避。ここはスカッとした。
小説ではコミカライズの3巻にあたる部分が載っている。次巻もハチャメチャなミーアと彼女を信奉するアンヌが見ものだな。
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