良書です。ぜひおすすめします。
重い病気があったり、障がいがあったりする兄弟姉妹をもつお子さんを「きょうだい児」というそうです。かつて当事者であり、成人してから「きょうだい児」の支援をしている方と親交があり、お話を聞くことがありました。
親の時間も気持ちも「きょうだい」に持っていかれる、我慢させられる、この漫画の主人公のように子ども時代も大人になっても、「きょうだい」の存在は人格形成にも人生にも大きく影響するし、そして、当事者同士でないと、なかなかその気持ちを理解してもらうのが難しいとも、人に打ち明けることもしにくいともおっしゃっていました。
私は、障がいや病気の子どもの事には思いを寄せても、「きょうだい児」の想いに気づいていなかった大人の一人です。この本はとてもリアルで、胸が痛くなることもあります。でも、愛を感じ、最後は涙がにじみました。
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