とてもよく練られたストーリーと丁寧な感情描写で読み応えがあります。エロもキュンもしっかりあってTLとしての満足度も高いです。あとがきに作者様のこの作品に対する熱い思いが書かれていましたが、それが読んでいると良く伝わってきます。
野水さんや
義母の翠が不穏な動きをするので最初はハラハラさせられますが、駿のこの二人に対する態度と瑠璃への態度の違いなどで、つかみどころのない駿の内面を説明するのに一役買っていて良かったです。どれほど瑠璃が特別で大事なのかよくわかりました。駿と瑠璃にとっては危険人物達ではありますが、読者的にはせっせと物語を引っ掻き回して楽しませてほしいところです。各キャラの回想のような形で過去と現在をいったりきたりするので分かりづらいところもありましたが、1回読み直せば理解できる程度なので問題ありませんでした。逆にこの分かりづらさが「早く全体像が知りたい!」という欲求を煽ってきて先が気になって仕方ないです。早く5巻読みたいです!
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