大正ロマンがかおる大阪が舞台の本作。
震災から逃れて東京からやってきた近藤とはんなりやんわりしたしっかり者の若旦那。
お話運び自体はとてもシンプルに進んでいる印象でした。
しかし若旦那の背景が重要なポイントなのでそこを若旦那の目を通し
て描かれているのがとても効果的だったように感じました。
何を見て何を感じて何にふたをしたのか。
ものを言わない瞳の表情だけでダイレクトに届いてきました。
さすがかもめ先生。
その効果もあってか、旦那様が近藤を選ぶシーンが驚くほどセクシーで。
だって近藤もびっくりしちゃってるんじゃないかな。
あんなに色っぽい関西弁、聞いたことがないww
あのセリフはぞわぞわした〜。
関東人にはトップスピードの媚薬だ〜。
このセリフまでの物語だったんじゃないかと思うほどの破壊力です。
ごちそうさまです。
本作も、美しい男と男の恋に出会えて感謝です。
大島かもめ先生の男たちが本当にかっこよくて…たまらんです。
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