…何だか向田邦子氏のドラマと怪談が一緒になった様なお話で…とても良かったです
まだ完結していませんが、各話が読み切りの様な形です。
「男芸者」という言葉の深さを与三郎さんを見ていたら、途中から怖いほど感じました。いやー本当にお話の回が
増すごとに、与三郎さん色っぽくなってない?と 贔屓の芸妓逢いたさにお茶屋に通う、そんな男性の気持ちが分かってしまいそうなお話でした。
あぁーそれなのに …やっと2人が!の所でいつも邪魔が入る (市子先生…)眼福なのは、若旦那と弥三郎さんのうっとりする綺麗な口づけ。はぁー…細く長くのお付き合い…。倫も不倫も関係ない、あるのは恋だけ…のお茶屋の世界…。お婆様までもが女性でした。
与三郎さんの様に、霊が見えたり会話まで出来る人がお茶屋で仕事をしていたら大変だろうな…と思いました。身体の辛さを想像したらまだお寺の方が良いのかも…とか。柏手を打ったり、空気を入れ替えたり…塩と酒のお風呂に入ったり…、若旦那を庇う事も心体的にはしんどいだろうなぁ…と思いました。怖い話の後は真っ直ぐ家に帰らず、何処かに寄って付き物を落とす…と聞いた事がありますが、与三郎さんの場合は、女の人の所だったのかな…と。どうしてもの時は家に呼んだり…。(持って帰ってもらう…)
市子先生の漫画は、セリフの量やコマの数などが多いので、ページの前後でセリフの確認をしたりしながら、あぁ、そう言う事だったんだ…と。そんな描写は今っぽくはないのかも知れませんが、どこか懐かしい親子の情や男女の情…そんな世界観を笑いも混ぜて描かれている漫画家てあまり思い出せないので、いつまでも活躍されてくれたらなと、思いました。
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