異類婚姻譚。。。はいはい、どーせに大蛇がイケメン化すんでしょ
と思いきや、コレ、本意気でニョロでした
冒頭部の『暖めてあげよう』で吹き出し、ブラックユーモアも完璧
幼い頃、ギリシャ神話から日本昔話まで、色んな人外との異類婚姻譚を
読み、感じていた、怖さ、不気味さと、表裏1体のエロティシズムはそのまま
荒削りな絵柄と相まって、素晴らしい仕上がりです
何より、スパダリ(ですよね)大蛇様の迫力がスゴいので、嫁いだミヨの恐怖がすんなり解りますからの
、優しさや強さに惹かれ、心が打ち解けてゆき、結ばれ。。。と、ココから、異種婚姻ゆえの禁忌の畏しさが、ジワジワ侵食して来ます
マジで、正にサスペンスじゃないですかッ
まだ既刊2巻ですが、大蛇様のニョロとしてのスペックもキッチリ正統性あり、山の冬に順応し、ミヨが逞しく成長する様子あり、殺人事件の謎あり、癒しキャラ狸やバトル坊主登場あり、ハラハラドキドキしっ放しです
人類は集団社会を造るコトで、種の生存競争に勝ち残りましたが、人間が増えるほど犯罪も増えてゆく。このへん、なかなか深いです
恐怖、エロティシズム、生命と情愛、ユーモアが渾然1体。。。民話系ストーリーを、ココまでマトモに正面から描いた作品、古今東西、無かったと思います
さすが我が国クールJAPAN
大蛇様を何でもアリの『神様』ではなく『大蛇』として描いた、作者様の潔さに拍手です
うら若きご令嬢達を素直にオッサンへ嫁がせる為?
道徳的な美しいファンタジーへ仕上げた『美女と野獣』作家ボーモン夫人に、読ませたい(笑)
あとディズニーにも
追記既刊5巻まで読み、とうとうお子様(また斬新な設定で、ハラハラが止まりません)登場。。。本編が素晴らしい名作となるのは確定ですが、特に3巻、大蛇様の前世?黒蛇さんとキヌのストーリーに、感銘を受けました。愛の究極の形として、凄まじい展開あの3巻があって、黒蛇&キヌとは対照的となるであろう、この『大蛇に嫁いだ娘』が、更に深みある『愛』のストーリーとなるコト間違いなし大蛇様とミヨ、渉、子供たちは、希望ある未来へ、逞しく生き抜いて欲しいそして、この作品を読んだ方々、皆の心に勇気を心から願います
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